そしてみっしりと詰める。空気の入り込む隙間もないように。
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2話は展開がはやかったですね。ネタバレはなしで少し補足したいと思います。
まず八月十五日、加菜子が電車と衝突して怪我をする日です。
丁度その電車には現職の警察官木場刑事が乗り合わせ、加菜子の瀕死の怪我に悲しみ、狼狽する頼子に付き添います。
しかし頼子は泣いてばかり。あらかたの事情を訊いても木場はこれが事件なのか自殺なのか判然としない。にきびがどうのこうの、加菜子は助かるのかと繰り返すばかりで埒が明かない。
とりあえず頼子を落ち着かせるためにも、加菜子の運ばれた病院へ行くことに。ここで福本とという冴えない警官が登場します。
病院へ到着し、医者助手に容態を訊くも、手術が終わっていないので未だ判らないといわれ、病院で待つことに。
ここでまたも新たな人物登場。
この眼鏡をかけた少し嫌味っぽい顔をしているのは増岡という弁護士。
ちなみに非常に頭の冴える、早口な男です。
こちらは雨宮。彼曰く加菜子の保護者。苗字が違うと木場に指摘されるが、「そのあたりの事情は・・・」といって濁す。こっちは風貌みるからに優男ですね。(キャプは1話のもの)
そして、加菜子の姉、柚木陽子。実はこの美しい女は数年前まで「美波絹子」という名で女優をやっていた。台詞は棒読みで芝居もうまいとはいえない出来であったが、可愛らしい顔のおかげで一気に人気女優になった。しかし人気絶頂の最中、突然の引退をする。その理由は不明でゴシップ誌のネタになることもあるらしい。
ところで、木場は彼女のファンであった。いや、ファンという垣根を越えて恋をしていた。堅物の男が警察手帳にブロマイド写真を入れているほどに。しかし女性関係があまりなく、独身の木場には、それが恋であるということが判っていなかった。兎に角彼はこんなひょんなことから憧れの女優に出会ったのである。
さてストーリーに戻ります。
夜も深まった頃、頼子の母、君枝が迎えに来る。笹川も一緒のようだ。
「あんたこんな時間にふらついて、どこの不良だい!」といって殴りかかった君枝を木場は止める。「親子のことに口出さないで!」ヒステリーに叫ぶ君枝に木場はこういう。「親子のことに口を出す気なんてない。だが深夜に連絡も取れずほっつき歩いていたあんたにその子を叱る権利あるのかい?その子は大事な友達が怪我をして動揺してるんだ」と。この台詞でこの場は一応の収まりを見せる。
増岡は妙に現実的な男で、容態不明といいながらも、もはや加菜子は死んだと捉えているような口調であった。そこで陽子と口争いが起きる。増岡の話では「加菜子が先に死んだらこの話はご破算」だという。
「先に・・・?誰よりだ?」と木場。
この話は雨宮がここで止めて終わり。
なんでもこの病院では応急処置は施せても、それ以上の処置はできないようである。そこで陽子は応急処置の手術が終わり次第、加菜子を転院させる、という。懇意にしている名外科医を知っているらしい。
八月十五日はここで終わり。
月日めぐって八月三十日。
右腕が出たのが八月二十九日、両足が出たのが八月三十日。
いきなり関口君はなにをいっているんだ。この男、関口という小説家である。
関口はバラバラ殺人が起きたという現場へ若い編集者と見学に来ていた。
ここで登場人物がまた増えます。
若い編集者というのは鳥口という男。月刊實録犯罪というカストリ雑誌を編集してる。カストリ雑誌とは戦後の開放感に乗じて続々と出版された三流雑誌の総称らしい。彼は兎に角口の軽い男でべらべら喋る。また道に迷うことが得意である。
こちらは中禅寺敦子。後に出てくる中禅寺秋彦(京極堂)の妹である。非常に活発で可愛らしい。
彼らは見学の現場で居合わせた敦子を拾って車で帰るところだった。しかし鳥口は例によって道に迷う。彼らの入り込んたのは細い一本道だった。と、突然光が向けられ、警察官がよってきた。その中には木場もいた。木場はとにかく他言無用で帰れという。しかし関口がそこで見たものは「大きな匣」であった。
あっちゃんあまり驚いていないですね。
やっぱりキャラデザがいいですねえ。
木場がもっと大男になるかなあと思ってたけど、まあ違和感ありません。
2話では色々とぶっ飛ばして原作では150頁あたりのとこまで来たわけですが、どうなんでしょう、原作知らない人ついていけるの?
結末知ってる前提で観てるから、僕は別に気にならないんだけどね。
視聴者置いてけぼりアニメだけにはなってほしくないです。
てか京極堂は何話から出てくるんだろ。ストーリーのペースからいって来週か再来週には出てくるんだろうか。でも心霊やらオカルトやらの薀蓄はごっそり飛ばされそうな予感。
次回3話