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粗筋
ミチコはバーにて一人の踊り子と出会う。
その際ミチコは酔っ払いヒロシの似顔絵をクシャクシャにして捨てる。
その踊り子ペペリマは妹とハッチンのバイト先の店へやってくる。
ペペリマはヒロシを知っているという。
話を訊きたければ明日バーへミチコと一緒に来い、とのこと。
ハッチンはペペリマがヒロシのことを本当に知っているか怪しく思っていたが、
結局次の日ミチコと共にバーへ。
ペペリマはそこで自分の身の上話をミチコとハッチンにする。
昔はいいところのお嬢様だったが父親が死んでから借金まみれになったこと。
金をためてサンパライーゾという街へいくこと。
そのためにはIDが必要だが、二人分作るための金にはまだ足りないこと。
一頻り話した後ペペリマはミチコにヒロシのことを知りたければ、と条件を最提示。
内容は飲み比べでミチコはあっさり勝つが、
どうもペペリマはヒロシのことを知らない様子。
ミチコは潰れたペペリマを置いて部屋へ戻る。
部屋へ戻ると何者かがカバンを盗もうとしているところに遭遇。
ミチコは捕まえようとするが、あっさり逃げられてしまう。
ミチコのカバンを盗んだのはペペリマの妹ルルであった。
残念ながらミチコのカバンにはサンパライーゾへの行く為のIDがなかった。
そこでペペリマとルルは深夜、その店の経営者リコを襲い金庫から金を強奪。
さて逃げよう、というときになってペペリマはルルの写真をバーに置いてきてしまったことを思い出す。
そこでルルは私が取ってくる、とその場を後にする。
なかなか帰ってこないルルを心配したペペリマはミチコの元へ。
助けるのを手伝ってほしい、というペペリマの頼みをミチコは
「ここで私になにかあったら誰がハッチンを守る」と断る。
結局ペペリマはルルが捕まっていると思われるリコのアジトへ一人で向かうが・・・!
次回へ。
感想
面白かったです。もうCVが誰であるとかあんまり気になりません。
勿論根底には声優がやってくれればなあ、というのもありますが、
もはやなにを言っても無意味なので、これ以上の言及は避けます。
相変わらず丁寧な作画とリアルな音がいい雰囲気を作り出してます。
ペペリマとルルという新しいキャラも出てきましたが、
3話で出てきた一見噛ませ役の切り込み隊長トニー再登場で、
ストーリーに繋がりが出てきました。
また4話目になってキャラ設定の奥行きを感じさせるシーンもちらほら。
ハッチンは髪をばっさり切ってから俄然好みのキャラクタになりました。
女々しさがもとから薄かったものの、短髪になってからは一切ないと言ってもいい。
元はバイトの為に気合をいれたのだけど、その気合が普段の生活、ミチコとの会話にも表現されていると思います。
女々しさがないからといって可愛くないわけじゃありません。
ミチコを心配してリコ宅まで一人で来ていたシーンや、
オレンジジュースで酔っ払ってペペリマに説教してるシーンは可愛かった。
先のシーンは勿論ミチコのことを心配もしていただろうけど、
あわよくばハッチンの靴と食い逃げした料金を回収できるのではないか、
という考えがハッチンの頭にはあったと主は読んでいますw
ハッチンはそういうところにシビアな女の子だと思うんですよね。
ペペリマが店に来てヒロシのことを知っていると言い、
それをミチコに伝えるときに「多分知らないと思う」と少々疑っていたところなど、
ハッチンは人を見る目が年齢不相応にあると思います。
子供のほうが本来人を見抜く目を持つ、といいますが、それはまた別の話。
しかしハッチンの目はまだ年齢相応に抜け道があるな、とも思います。
出会って数回のペペリマにヒロシとの関係を訊かれ素直に言ってしまうところや、
ミチコとペペリマが似ている、と感じるところなど。
主もミチコが言うようにペペリマとミチコは似ていないと思う。
ペペリマもミチコがハッチンを守ると決めているのと同じように、
ルルを大切に思い一緒に生活しているわけですが、
ペペリマにはミチコと違い根底に“甘え”の精神が根付いていると思う。
破天荒な振る舞いにしても後の処理は他人任せ、
IDを盗むにしてもルルの行動に賭ける部分が多い。
ミチコは結局は一人でなんでもかんでもやってると思う。
なにかやらかして結果ハッチンに助けられたりしてはいるものの、
何かをするにあたって最初からハッチンを頼りにしているわけではない。
ここが一番の違いかな、と。
こうは書きましたが、別にペペリマが嫌いなわけじゃありません。
彼女は彼女なりに面白いキャラクタです。
ただハッチンが「二人が似ている」といったことで、
彼女らを比べて観た結果、何かミチコのかっこよさのようなものを感じたのも事実。
これまではミチコがそこらのチンピラと同じくらいの薄っぺらな性格しか見れませんでしたが、
ペペリマと対比させることでミチコのキャラの特質が少し浮き彫りになったかな。
ハッチンがオレンジジュースで酔っ払っているのをみて「うげ」みたいな表情がよかった。
ただのチンピラにしか見えなかった彼女も彼女なりに何かポリシーを持ってハッチンと接しているのだなあ、と思えるシーンもいくつかありました。
リコ宅へ連行され、後にハッチンに「こんなところ一人できてんじゃねえよ、死ぬぞ」というのは本心から出た言葉でしょう。
ミチコは素直になれないわけじゃなくて、こういう言い方しか出来ないのだと思います。
そしてハッチンが思っている以上にハッチンを大切に思い、守ろう、という意志が強い。
どちらかといえばハッチンのほうが素直になれないんだと思います。
ハッチンはこれまで誰かに手厚く保護される経験がないし、
一人でも大丈夫!という意識が強い。
でも実際何度も助けてもらって信頼はしている。
でもそれを全面に出すわけにはいかない。
何故か。ハッチンはミチコと立場上では同等だと思っている。
形の上では保護者ではあるがミチコの振る舞いを見て
「あ〜駄目だこの人」と思っているところもあるハッチンは、
ミチコのピンチには「自分が!」ときっと思ったはず。
それが一人でスラム街へ、というハッチンの行動に繋がったのではないでしょうか。
とまあキャラ考察はこの辺で。
ところで中華料理屋でペペリマがミチコのことを「バカ女」呼ばわりした際、
ハッチンがムッとした表情をしたのは何故でしょうかね。
本当に一つ一つの仕草、表情が丁寧に描かれていますね。
ペペリマは助からないのか?5話も期待であります。