2008年11月20日

【アニメ】ミチコとハッチン 5・6話「愚か者たちのサウダージ」【感想】

ここで会ったが百年前!
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フジの番組編成で2話連続OAでした。




粗筋


5話
ミチコとハッチンはヒロシの行方を探るべく、まずサトシに会いにある街へ。
その街はミチコの育った故郷であった。
昔馴染みの友人イヴァンからサトシ行方を訊き出そうとするミチコであったが、
サトシはここにはいないと告げられ、またミチコも過去の因縁から
モンストロという犯罪組織に見つかったら殺される、と教えられる。

イヴァンは明らかに係わり合いを持ちたくない様子。
街はもう以前のミチコの育ったころの街ではなかった。

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ミチコはそれでもサトシを探すことを強行すべく、
ハッチンを昔ミチコ自身が世話になった孤児院へ預けることを決意。
預けられることを拒み、サトシを探すのに付いていくと言い切るハッチンに、
ミチコは「邪魔なんだよ!」と本来言うべき言葉ではないことを口走ってしまう。
この言葉にハッチンも怒り、遂には二人はここで決別することになってしまう。
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二人の話している様子をひっそりとモンストロの連中は監視していた。

ミチコと別れた後、ハッチンは仕方なく孤児院の門を叩く。
しかしミチコが用意した手紙があまりに不躾だったため追い返されてしまい、結局ミチコの家に。
しかしミチコは不在。ミチコに文句を言ってやろうとハッチンは部屋で待つが、そこへ訪れたのはモンストロの連中であった。
ハッチンは連れ去られてしまう。

6話
ミチコが家に帰るとそこにはファンタズマからハッチンを攫ったというメッセージが。
ミチコはファンタズマの手がかりを求めるべく、再びイヴァンの元へ。
しかしイヴァンも居場所は知らない、と以前同様連れない態度。
しかし一つだけ手がかりをくれる。それは闘牛場。
明日、ファンタズムの飼うロマーン4世が賭け闘牛の場にお目見えするらしい。
そしてそこにファンタズムのリーダー、バシリーはきっと現れる、という。

次の日ミチコはイヴァンの遠征デリの鍋の中に隠れて闘牛場へ。
一方ハッチンもミチコをおびき寄せる為の餌として担ぎ込まれていた。
ハッチンはミチコが来ていることに気がついたが、
声を出そうとしたすんでのところで阻止されてしまう。

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その後ミチコはファンタズムに見つかるが、なんとか闘牛場内へ。
ここで驚くべき行動に。なんとマタドールとして場内に乱入したのである。
一方バシリーはここ最近上の組織への上納金が滞っており、ここでロマーン4世が負けたら不味いので、相手のマタドールを銃殺しようとしていた。
そこへ現れたのがミチコだったのである。まさに“飛んで火にいる夏休み”である。
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その頃ハッチンは車のトランクを蹴破って、ミチコのいると思われる闘牛場内へ!


と、もうここからはコミカル劇場。
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劇的にミチコはハッチンを救出し、感動?の再開。

ミチコとハッチンはサトシを求めて新たなる街へ!

次回へ。













感想

どんどん面白くなっていきますね、ミチハチ。
二話連荘ということで、丸々堪能できて満足でした。
しかし一度目では判らないことがあったのも事実です。
OAでは最初から6話目の半分くらいまですごいシリアスな雰囲気で、
ミチハチにしてはかつてないピリピリ感があったのですが、
ゼリア(孤児院のお婆ちゃん)の小話を挟んでから俄然愉快度が増しまして、
最後の闘牛場のシーンはBGMからしてギャグ、というオチがキレイに決まったなー、
と思ったくらいだったのですが、見返してみて色々伏線回収できて改めて濃い内容だったな、と。


まず5話冒頭キリルのところへ乗り込むシーンですが、
またミチコが無茶やってヒロシの行方を探っているのかなーと勘違いしてました。
あれは過去の話だったんですね。

その後のヒロシの話も複合して考えると、
1.モンストロ所属のヒロシは仲間をファンタズマに捕らえられ、ファンタズマリーダーのキリルの女を人質にとろうと策略。
2.しかし間違えてミチコ宅を襲ってしまい、しかも逆にミチコに主導権を握られてしまう。
3.モンストロの面々を助けに行くなら私も一緒に行くよ、とミチコ。
4.で、冒頭のシーン。しかし結局ミチコも返り討ちに。
5.しかしミチコはその後もファンタズマ相手の抗争を続行。いたるところで暴れる。
6.で、5話途中のバシリー回想のファンタズマの会議のようなシーン。キリルはミチコとケリをつけに。
7.キリルを殺したのはヒロシ?しかし世間ではミチコが殺したということに。ミチコ逮捕。(ミチコはキリルには一度しか会ってないという)
8.その後モンストロも誰かに殺されファンタズマとモンストロの抗争は泥沼化。ミチコが抗争を始めのだからミチコが悪いという話に。
9.現在ではファンタズムはモンストロの傘下となり、そしてそこのリーダーはサトシ。


と、ざざっとまとめてみましたが、
もし違う見解の方いらっしゃったらコメントしていただけたら幸いです。
ヒロシのバスの事故が時系列的にどこに入ってくるのかイマイチ判らないのでなんとも言いがたいですが、ミチコは現在でもヒロシのことを大切に思っているようですし、もし当時ヒロシがキリルを殺したのであれば“ミチコが罪をかぶって”くらいのことはしそうな感じはあると思います。

そういえば、サブタイトルが出た後の本編のミチコの最初の台詞が「雨だな」でしたが、ミチコがヒロシと初めて出会ったのも“雨の日”だったんですね。
ミチコにとって雨の日は思い入れがあるのでしょうか。
そして「雨だな」に対してハッチンの返し「見えてるんですか、それ」が猛烈に可愛かったわけですがw
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今回はミチコとハッチンがものすごく直球でぶつかり合った話でもありました。
以前書いたように、ミチコはハッチンが大切だし、ハッチンはミチコが大切だけどただ守られているだけじゃ気がすまない!っていう気持ちが孤児院前のシーンでは全面に出ていたと思います。

ミチコが「邪魔なんだよ」といったのも彼女はああいった言葉しかかけられないのですね。
ぼやくように「違う・・・」と繰り返していますが、どうしても言葉が見切り発車で出てしまう、そしてそれを他の言葉に言い換える器用さもない。
そんな自分に失望しながらもハッチンに誤解されたら困るという焦りのような感情が演技に出ていたと思います。そして最後は手が先に出ちゃうところも実にミチコらしい。



ハッチンもハッチンで多分ミチコの気持ちは判っていたでしょう。
それでもミチコに保護されっぱなしは嫌だという気持ちが強く、またミチコのことも心配で「付いていく」と言い張った。
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このシーンを通して、結局素直になれなかったのはやっぱりハッチンだったなあと思います。「サヨナラするか?」というミチコの提案に「はい」と答えたハッチンは完全に感情先行の勢い任せでした。
でもあそこでハッチンが「サヨナラしたくない」と折れてしまっていてもミチコはハッチンを孤児院に預けたでしょう。あそこでハッチンが弱みを見せてしまっていたらミチコに丸め込まれ(丸め込むほどの語彙があるか不明だが)、「頼むからとりあえずここで大人しくしていてくれ」という要求を呑まざるを得ない展開になっていたはずです。

ミチコは決別案を出したわけですが、決してハッチンを守るということを放棄したわけではないと思います。どんなことがあってもハッチンを連れて行くわけにはいかない、と心に決めていた。それだけの覚悟を持ってサトシの元へいこうとしたんじゃないでしょうか。
ハッチンが決別を選んでも選ばなくても、ミチコはきっとサトシにヒロシの居場所を訊いてハッチンを迎えにいこうと思っていたはずです。

とまあ長々書きましたが、この二人のコンビは本当にいいなあとしみじみ思います。
というか今回は粋なキャラが多かったですね。
婆ちゃんにしてもオカマにしても、んでもってキリルやバシリーでさえかなりいいキャラでした。



婆ちゃんは最初ドーラの船長かと思いましたよw
「出たっきり誰も挨拶に来ない」と言っていて、その後ミチコが殴りこみに来たシーンはなんだかよかったですね。
ところでマルコ?あのマタドールはあの孤児院の出なのでしょうか。気になります。
「話はそれからだ!」とかイケてる台詞も多かったですね。
それを真似したハッチンはものすごく可愛かったw


あとロン毛のデブwバシリーも面白かったです。
何度ことわざ間違えてるんだ、とw
ハッチンのことを「ハナモレ」と呼んだり台詞の随所にギャグ要素が混じってて、悪党らしくない悪党でいいキャラでした。
しかしこのステーキは美味そうだ。
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で、最後にですが・・・オカマに悪い人はいない!
今回の街はもう離れてしまうようだけど、
2クールだしまたどっかで再開するシーンがあればいいなあ。

ああ、あと2話連荘の影響か作画に少しほころびがありましたね。

そういえば前回の話はペペリマ銃殺ENDで続きはなしなのでしょうか。
公式HPにでかく載ってるからもしかしたらこれからどっかで出てくるかもね。



ということで次回も期待。
次はもう12月か〜。








written by 亨太朗22:04 | Comment(0) | TrackBack(5) | ミチコとハッチン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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