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粗筋
「何故だろう。何故うまくいかぬ。やり方が下手なのか・・・」
「また失敗だ。魂が穢れているから失敗するのだ・・・」
「その医者が知っているのなら会わねばならない、今すぐ出かけよう」

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「頼子ちゃん、嫌われてたんだ」
謹慎中の木場に頼まれ、頼子の学友に頼子の印象を聞いて回った福本は呟いた。
その間木場は陽子の家へ。一方で榎木津、関口は楠本家へ向かっていた。
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一度楠本家へ立ち寄ったものの、どうやら留守のようなので、
彼らは近くの喫茶店で時間を潰すことにした。
そこで榎木津は突然その喫茶店にいた男に声を掛ける。
「あなた柚木加菜子を知っていますね?」
そんな女知らない、と言い張るその男に関口は見覚えがあった。
その黒服に手袋をしたその男は久保竣公だった。
榎木津は執拗に「嘘だ」と久保を問いただすが、久保も知らないの一点張り。
埒があかないので榎木津は加菜子の写真を久保に見せる。
そのとき久保は確実に動揺した。「柚木加菜子というのか」
とその写真を舐めるようにみつめ、榎木津に写真を貸してくれないかと嘆願する。
榎木津はそれを了承。彼らはそれぞれの席に戻る。
榎木津は「彼はいつもあんな手袋をしているのか?」と訊ねる。
関口は「どうやら指が何本か欠損しているらしいんだ」と返答。
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榎木津らが楠本家へ再度向かうと、家の前の少女がいた。
話してみると、彼女は娘の楠本頼子で、加菜子殺害未遂事件にて木場と面識がある。
(8話ではこの後の頼子のエピソード)
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頼子と家の前で別れた後、
榎木津は「あれはにきびかな?あんなところにあるのによく判った」
と唐突に意味不明なことを述べる。関口は理解できない。
その後、榎木津は再び唐突に扉を破壊し強引に開け家の中へ。
誰もいない不在の常態と思われた楠本家であったが、居間には君枝がいた。
そして今まさに首を吊らんとしているところであったのだ。
榎木津は「この鴨居は駄目だ。奥さんの体重を支えるだけの強度はない」
と止める気があるのかないのか不明瞭な言葉をかける。
そして「これでは家が崩壊してしまう。そうなったら死ぬ意味がないんでしょう?」
と続ける。榎木津にはなにかが見えたのだ。
(榎木津の能力については5話感想かシリーズ一巻「姑獲鳥の夏」をお読みください)
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その後、急に自分の財産はこの家しかないということを語りだす君枝。
関口は榎木津と君枝の会話についていけなかった。
兎も角君枝は頼子のことが大切で、死のうとした。
そしてこの家を財産として残そうとした。
関口は「そんなことして娘さんが喜ぶはずはない」と一般論をかざし
止めようとするが、「娘の為です」とどうにも話が進まない。救えない。
と、そこへ榎木津が唐突に言葉を挟む。
「奥さん、自殺はよくない。どうよくないかというと後処理をする娘さんが可哀相だ。それともうひとつ、娘さんが帰ってきたら外に出さないほうがいい」
君枝は頼子のことを思うばかりか、娘という言葉に反応を見せる。
「頭のイカれた人殺しがうろうろしている。娘さんは狙われている」
榎木津の突然の警告に君枝は「あなた方はいったい・・・?」と困惑する。
榎木津は「やっと素性を訊きましたね!なにを隠そう僕らは指折りの霊能者なのです。その名も御亀様。こちらがそのご本尊です!」と関口に指し示す。
そんなことを突然打ち明けられ、君枝は困惑したままである。
その後も榎木津は続けざまに「私たちは他の宗教に入っている人を救いません。だからあなたは勝手に救われてください。ただ娘さんは貴方が救ってあげなさい」と捲くし立てると「帰りましょう、亀様」と玄関のほうへ歩みを向けていた。
それを訊いた君枝は急激に不安になったようで、榎木津らを追いかけ外へ。
榎木津は君枝に取り合わず、丁度近くを歩いていた警察官(福本)に
「後は任せた!」といわんばかりに押し付け颯爽とその場を去っていく。
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一方木場は陽子宅の縁側で出された茶を啜っていた。
「あんた美馬坂とどういう関係だ」木場は陽子に訊く。
陽子は母の面倒を最期まで全力で診てくれた人です、と答える。
納得いったのかいかなかったのか「それは兎も角」と木場は話を切り、
続けて「神奈川の連中騙したろう?」と陽子に尋ねる。
無論、加菜子誘拐後、取調べにて陽子が「研究所裏で手袋をした男を見た」
と証言したことについてである。
研究所裏の焼却炉の上には日中木場がいたのだから、
裏に陽子が来たのなら気付かぬはずはないのである。
「警察が私や雨宮さんばかり疑っているように思えたので・・・」
と陽子は婉曲的に嘘の証言をしたことを認めた。
「あの証言は捜査を攪乱した」と木場は言うが強く責めている風ではない。
邪魔した、と辞去しようとした木場に陽子は声を掛ける。
あなたはまだ私たちに係わりますか、と。
木場はそれを肯定し、「これは俺のヤマだからだ」と言う。
「もっと早く係わってほしかった・・・」
と意味ありげに呟く陽子を残し木場は家を出た。
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九月二十九日
関口は京極堂へ。
京極堂は関口の置いていった久保の「匣の中の娘」を読んだそうだ。
その中にあった小泉珠代の手紙も読み、ご丁寧にも関口の単行本の掲載順を
作品内の時系列順にならべ、参考にしてくれ、と手渡してくれた。
そうしていると京極堂へ鳥口、榎木津、青木とぞろぞろ集まってくる。
また京極堂は久保が手袋をしていることを訊き「こりゃますます悪い」という。
そこへ京極堂の細君が「青木さんにお電話が」といいに来る。
その間、京極堂はこれまでの一連の4つの事件
柚木加菜子殺害未遂事件
柚木加菜子誘拐事件
須崎殺害事件
バラバラ殺人事件
と、このうち三つの真相をほぼ断定し、バラバラだけはまだ判っていなかったが、
久保が手袋をしているということを訊き、犯人はおそらく久保だ、と言う。
一同がこれに驚いていると、そこへ青木が大急ぎで駆けつけてくる。
「楠本頼子の両腕が発見されました!!!!!!!」
次回へ。
感想
アバンに遂に久保自身が登場いたしました!
本編にもやっと身元が割れた状態で登場!
そしてバラバラ事件の犯人が久保であろうと、
9話にしてもはや大詰めの様相を呈する「魍魎の匣」。
今回は福本といい陽子、君枝と久々に出てきた人が多かったですね。
須崎も久々に名前だけですが、ストーリーに絡んできました。
須崎憶えていますか?美馬坂の助手で、加菜子が誘拐された後に
何者かに研究所裏の焼却炉のところで殺された奴です。
さて、本編について言及していきたいと思います。
冒頭の福本による頼子の身辺調査のシーンですが、頼子は加菜子に心酔し、
且つ「君は私の来世だ」とまで言われたことで、学校では加菜子の真似をし、
その結果学校では浮いた存在になってしまったようです。
まあ確かにメンヘラなので気味悪がられるのは当然なのですが・・・。
頼子不憫だ。
あと先週の記事で主は「木場は仕事に復帰」というようなことを書きましたが、
彼は依然謹慎中のようです。この場を持って訂正いたします。
ということで、前回木場が里村監察医の元を訪れたのは、
彼の独自の捜査ということになります。申し訳御座いません。
そして9話では再び楠本家を訪ねるシーンが、
榎木津が運転する車に関口が乗っているところから描かれていましたが、
あれは時間軸上、8話で訪問したときのことです。
8話が一回目、9話が二回目、ということではありません。
尚、頼子と対面するシーンは関口視点で描き直されていましたね。
関口はいろいろと要領を得ない或る意味阿呆な男なので、
榎木津とスマートに付き合うことができないのです。
だから喫茶店のシーンから榎木津の発言、行動に振り回されっぱなしでした。
というか関口ならずとも常人には榎木津の発想は理解できるはずはないのです。
なにしろ榎木津には他人の思い浮かべる意識の断片が見える、
というチート的能力が携わっているのですから。
「推理系の話でそんなチート的能力アリなのかよ!」って感じですが、
あくまでも榎木津には事件を解決する気もないし、
あくまでも京極堂の手助け、というかそういった場所に落ち着くのです。
だから榎木津無双で事件がトントン拍子に解決!なんていう
推理系にあってはならぬようなシナリオにはなりません。
榎木津の突飛な発言、言動は「魍魎の匣」において、
京極堂の推理に“確定”という判子を押すようなものだ、と主は解釈しております。
さて、このシーン。原作既読者の主に言わせて貰えば赤点レヴェルの出来です。
原作では榎木津・関口と久保・頼子・君枝の会話は主に榎木津主導なのですが、
そらもうとことんユニークで、時にはシリアスの欠片もなく爆笑もんなのです。
アニメでは残念ながらユニークさがかなり排除されていました。
久保、頼子、君枝と陰鬱な相手に対してまったく態度を変えず、
ズケズケと自分の考えを陽気に、しかも唐突に喋りだす榎木津の
会話は非常に魅力的なのですが、ね。残念ながら観ることはできませんでした。
気になる方は是非原作を。文庫版では552頁から始まります。
それと関口との会話でさりげなく出ていましたが、
8話で事件について話してると木場が突然現れました。
あの後どうなったか、というと、京極堂は木場を残して
他のものは帰れ、とこういったわけです。
「何故締めだしたんだと思う?」と榎木津に訊ねた関口は
「なんて鈍感なんだ、君は亀か」と罵られていましたが、
原作を読んだとき主も締め出した意味があんまり把握し切れませんでしたw
その際、木場と京極堂がなにを話したのかはまだ表現されていませんが、
あのとき京極堂は「木場の話を聞けばだいたい判る」といったのです。
だからあの時は京極堂の思い通り、木場の話を訊いたわけです。
そう考えると事件の核心に触れた重要な話だったに違いない、
と予想するのはわけもなく容易いことですね。
さて、そのような話をした後、木場は陽子の家を訪れた。
「正面から入る気分じゃねえ」の一言で片付けられていましたが、
このシーンも(陽子と木場の会話)いろいろとぶっ飛ばされてしまいました。
やや簡素に終えたあの会話の裏には木場の機微な心の動きが隠されています。
それがアニメの根幹に係わるものか、と問われれば、
まあそうだと主は答えると思いますが、
これは上に書いたような榎木津の会話シーンと違い、
今後も復元可能かな、と思います。
さてさて、全体を通してみて進んだようで進まなかった?
というのが率直な感想といったところです。
原作の頁数に照らし合わせてみると、会話がぶっ飛ばされている分、
非常にハイペースなのですが、中身がちょっと薄かったような。
引きは前回同様なかなかによかった。
ぶっちゃけ9話で頼子の進退が決まると思っていたので
ちょっと肩透かしくらった気分。
まあアバンで出たっちゃでた・・・ような・・・。
頼子の腕・・・ああ・・・。
事件は急速に収束へ向かっています。
来週がもう楽しみです。次回「鬼の事」









そんな結末のような気がします。
後手に回ったような気がしてなりません。
>事件が解決しても、誰も救われない・・・
京極堂は実は(実はも何も別にネタバレじゃないのですが)憑物おとしなんです。これ以上は言いません!
ただあの終わり方(原作)を救いと捉えるかどうかは人それぞれじゃないかなあと思います。
で、私は一応結末を知っているのですが、それでもかなりはらはらドキドキしてます。映像化ってやっぱりいいなあ、と。
映像としてこの物語をどう締めくくるのか非常に楽しみです。
追記:実は私は救いのない話、結末が結構好きだったりしますw