(ちなみに今日12月4日は敬愛する惣流・アスカ。ラングレー嬢の誕生日)
→1話感想頁はこちら
→2話感想頁はこちら
→3話感想頁はこちら
→4話感想頁はこちら
→5・6話感想頁はこちら
→8・9話感想頁はこちら
粗筋
ミチコらはバイクが壊れた為とある町で修理を依頼する。
町と言ってもそれぞれの世帯は島のようになっていて、
住民はその湖をそれぞれの船で移動する。
湖のほとりで、ミチコは煙草を吸っていると、ある男に出逢う。
黒髪で眼鏡をかけたどことなく危うげな感じの男だ。
ミチコはその男の持っている煙草を奨められ、心が動くのが判った。
それから宿に戻るもミチコは上の空である。
現を抜かしていたミチコであったが、なにやらの臭いによって
ミチコは現実に引き戻される。発臭源はハッチンの髪だった。
ハッチンはもう五日もシャワーを浴びていないらしく、
ミチコはハッチンに寝る前に風呂に入れと命令する。
が、「石鹸じゃ髪洗えないですよ・・・」と
一丁前にハッチンにも拘りがあるらしく、
結局その日もシャワーを浴びなかった。
次の日ミチコはハッチンの髪の臭いによって目覚める。
相当臭ったようだ。ミチコは金を渡しシャンプーを買ってくるよう頼む。
ハッチンはボートでシャンプーの買出しに向かうが、
その途中、その一帯に住む3人の少年たちに出会う。
案の定、通行料として金を出せという少年たちにハッチンは対抗。
しかし金と靴をとられた上、揚句の果てには湖に落とされてしまう。
一方ミチコはその頃美容院へ行っていた。
アナスタシアという女の美容院で、そこには昨日の男がいた。
アナスタシア曰く、その男は亭主らしい。
ミチコはそれを訊き少なからずがっかりした。
髪を切り終え、その亭主はミチコをボートで送る、という。
別れ際ミチコは誘うようなその亭主の手を解き、
宿へ戻ろうとするが、そこで亭主に紙を渡される。
「明日一時に君に会いに行く」と紙にはそう書かれていた。
ミチコは完全に恋に落ちてしまったのだろうか。
ハッチンが帰ってきて、湖に落とされたせいで
シャンプーを買えなかったことを伝えるが、
ミチコは上の空で全く訊いていない。
子供心にイラついたのか、それとも普段のミチコでないことに気がついたのか
ハッチンはそのミチコの態度に怒り、ひたすらモノを投げつける。
結局その日もハッチンはシャワーを浴びなかった。
次の日、不貞腐れて部屋で寝転がっているハッチンに、
ミチコは再度シャンプーを買ってくるよう頼む。
ハッチンはしぶしぶといった感じで、金を受け取り船で出かけるが、
その際男の乗ったボートがハッチンの宿へ向かうのを目撃。
ハッチンはそれをみて何かを感じ取り宿へ引き返す。
こっそりと部屋を覗くと、ミチコはその男に口説かれていた。
ミチコは柄にもなく困惑し、あくまでひとりの女となっていた。
ミチコは「好きな男がいる」と男の接近を拒否するが、
それでも近付いてくる男にまんざらでもない様子。
そして二人がキスをしているところをハッチンは目撃してしまう。
結局その日もハッチンがシャワーを浴びることはなかった。
次の日ミチコは臭いに耐えかねたのか、男に会いたかったのか、
ハッチンをアナスタシアの美容院へ連れて行き、洗髪を頼む。
ハッチンが洗髪している間、ミチコは亭主と会話をする。
「君は自由に泳ぐ魚のようだ」と会話はその亭主のペース。
ミチコは完全に腑抜けていた。
その後宿へもとってもミチコはなんだか浮かれっぱなしで、
「私はもっと自由に泳ぎまわってもいいんじゃねえかな!」と
男のいった台詞にかなり影響されている様子。
そんなミチコを見損なったハッチンは激怒、悲観にくれ、
遂には荷物をまとめ「ヒロシは私ひとりで探す、サヨナラだ、ミチコ!」
といってボートに乗り込んで出て行ってしまった。
その後、呆然とするミチコの前にアナスタシアが現れる。
突然の訪問に困惑するミチコ。会話では主導権を握られる。
アナスタシアは言う。「ブルーノのくっつくつもりだった?」
どうやらあの亭主はブルーノというらしい。
「彼は自分を釣り人かのように思っているみたいだけど、彼は魚よ。
結局は私に釣り上げられるの」
そう言うアナスタシアはミチコとはまた一味違った迫力があった。
一方ハッチンがボートを漕いでいると、少年たちに再び会う。
金と靴を返せ!と意気込むハッチンに少年は勝負を持ちかける。
金、靴そして少年の上着を入れた袋を湖に沈め、
泳いでそれを先にとった者の勝ち。ハッチンはその勝負に乗る。
ハッチンは必死になって泳ぎ、袋に手をかける。
対戦相手は既に息苦しさで水面上へ。勝負アリ、と思われたが
ハッチンはそこで気を失ってしまう・・・。
ハッチンはとある一室で目を覚ます。
足元には勝負で賭けていた靴やら服やら。
少し遠めには、ミチコが酒に酔いつぶれて寝ていた。
時計が十二時を指し鐘がなる・・・。
「今あたし十歳になりました」
次回へ。
感想
ミチコはほんと本能で生きているというかなんというか。
懲りないですねー彼女。だがそんなところが彼女の魅力の一つでもあるわけだ。
それに対して、ハッチンはいい方向か悪い方向かは判らないけどどんどん成長し、
どんどん強くなってると思う。
いや〜いいです、ハッチン。かなり可愛い。
ハッチンの一挙一動には、彼女の意志が込められていて、
その移り変わりが見てて本当に楽しい。
シャンプーをめんどくさがり(嫌がり?)、ぎりぎりまで
屁理屈とかでその場を凌ごうとしているシーンはなんとも子供らしかった。
「お花畑・・・下は土ですね。そしたら土臭い・・・」
なんという屁理屈!
喧嘩でも多勢にひとりで挑んだり、アナスタシアに冷めた言葉で返答したり
と向こう見ずな面もあり、大人のような餓鬼のようなシーンは微笑ましい。
今回は勝負した餓鬼もなかなか粋だったように感じます。
負けてしっかり賭けていたものを手放しましたからね。
ハッチンを助けたのは少年たちだったのでしょうか?
それともミチコがスーパーヒーローのように現れて?
推察の域を出ませんが、主は少年が助けたと考えています。
“勝負には負けたが助けたんだから船は渡さん”といった感じ。
そしてミチコが介抱で付き添ってくれた。
傍にいた爺さんに命に別状はないとか何とか言われ、
安心したせいと失恋したせいで酒に酔いつぶれたんじゃないかなーと。
ミチコはアナスタシアに“大人の女”を見せ付けられましたね。
アナスタシアが来客したシーンは、ミチコが恋愛下手かどうかは判りかねますが、
恋愛って奥が深いのよ、とアナスタシアに諭されたような印象を受けました。
今回のような色恋ものを描いたストーリーでも、
作品が下劣にならない、あくまでオシャレでスマートな雰囲気が崩れないのは
この「ミチハチ」の良さですね。スタッフ流石といった感じ。
特に今回は“台詞では多くを語らず、仕草や雰囲気で感じ取って”
というスタッフからの注文が強かったように思えます。
台詞足らずだと説明不足だあーだこーだ言いたがる主ですが、
「ミチハチ」に限ってはそれをうまく消化し、とても楽しめてるなあ、と。
作画も終始丁寧だったと思います。このシャワーとかすげえリアルw
さて、今回も飛び出しました。
ハッチンの「私はひとりでできる」宣言。
ちょっと前まではただの強がりにしか思えなかったその言葉も、
少しだけ頼りがいがあるというか現実味を帯びてきたと思います。
次回はまた2話連続放送ですね。
十歳になったハッチンの活躍に期待、そしておめでとう!