_4a05d37ca35db.jpg)
→1話感想頁はこちら
→2話感想頁はこちら
→3話感想頁はこちら
→4話感想頁はこちら
→5話感想頁はこちら
→6話感想頁はこちら
→7話感想頁はこちら
→8話感想頁はこちら
→9話感想頁はこちら
粗筋
雪降る街を男がひとり駆けていた。その男の手には盗んだ宝石が握られている。
「その指輪にはあなたが似合っていません。
ホープの欠片は探しているのです、相応しい自分の主を・・・」
男は殺された。
シエルとセバスは氷結したテムズ川で開かれたフロストフェアと
呼ばれる氷上マーケットに来ていた。
またリジーも付き人とシエルの誕生日プレゼントとなるようなものを
求め、マーケットを訪れていた。
シエルは、そこでスコットランドヤードの警部補、アバーラインと会う。
アバーラインはシエルに話がある、といい二人は劉の店へ。
警部補の話によると、その日の朝マーケットが開かれている氷の下で、
死体が発見された。その男はある犯罪組織の一味で、
ヤードはその男を殺した者とその男の盗んだ指輪の行方を捜している。
その指輪には、ホープダイヤと呼ばれる大層貴重な
ダイヤモンドが埋め込まれていて、魔性の輝きを持つ。
証拠物件の輸送中、馬車が爆発され盗まれたらしい。
シエルはそこまで訊くと「面白いな、この件僕も付き合ってやろう」
と半ば強引にアバーラインを納得させ捜査に乗り出すことに。
捜査の手がかりを得る為に、四人(シエル、セバス、劉、アバーライン)は
死体を処理した葬儀屋アンダーテイカーテムズ川氷上店へ。
そしてなんとアンダーテイカーは指輪のある場所をしっている、と。
アンダーテイカーに指輪の元に案内される彼ら。
指輪は氷の像の指に埋め込まれていた。
アバーラインが早速、部下を呼び取り出そうとすると、
「それは勝者に与えられる聖なる金覆輪、手を触れてはいけないよ」
と呼び止められ、その声の主はいつぞやのドルイット子爵であった。
ドルイットは先日逮捕されたが、多額の金で釈放されたらしい。
なんでもその指輪はあるコンテストの景品らしく、
ヤードでさえ、手を出すことは許さぬ、と釘を刺される。
それを訊いたシエルはその指輪は僕が手に入れる、と
コンテストに参戦表明する。
コンテストとは氷像の彫像で、セバスはものの見事にノアの箱舟を
彫りあげ、周りの賛美の声も一等大きかった。
セバスの圧勝かと思われたそのとき、爆破窃盗団が指輪の前に立ちはだかる。
が、そんな小物がセバスの相手になるわけもなく、
セバスの見事なスケーティングで、敵を撹乱、自滅させることに成功。
結局指輪はテムズの水底に沈んだが、シエル曰く、それもまた一興。
ところでシエルの誕生日プレゼントを探しに着ていたリジーは、
結局箱舟の玩具を買って帰った。昔シエルと遊んだ思い出が蘇ったのである。
しかし家に持ち帰ると、それは真っ赤な偽物であることが判明。
怒ったリジーはそれをぶん投げ破壊する・・・と、
その船の中には青く光る指輪が・・・!
「僕は思いました。ホープの欠片は自分で主をみつけたと」
次回へ。
感想
またもや事件です!
今度は指輪を巡って裏ではなにやらが動いているようですね。
あの首が一回転するブリキのような男は何者なのでしょうか。
「その指輪にはあなたが似合っていません」ってなんか日本語が妙。
今回は事件編前編ということで敵らしき敵は噛ませ犬しかでてきませんでしたし、
セバスがお馴染みの悪魔パワーで蹴散らす、というシンプルな話でしたが、
シエルとセバスの会話が悉く人間の性について語っているようで興味深かったです。
特にアバーラインが窃盗団の一味を助けているシーンでの会話内容を
本当に悪魔のセバスは理解できたのでしょうか。
内心アバーラインの行動を「本当に愚かだ」と思っているに違いない。
それならそれで全然構いませんがね。セバスらしい。
一人の先導によって選ばれたものしか救われないノアの箱舟より、
万人を救える、救いたいと思うほうがより傲慢で愚かだではないか。
確かにまあそうだろうとは思いますね。シエルの冷めた考え好きです。
ただ世の中はアバーラインのような人間がいないとうまく回らない
面も多々あり、だからこそ人間は繁栄できた、とも考えられるので、
シエルも「たまには」と言うように、愚かではあるが貴重な存在なわけです。
そして往々にしてアバーラインのような人間は損をする。
それは傲慢で愚かな人間への神の天罰なのでしょうか。それとも悪魔の仕業?
悪魔であるセバスの執事ではない仕事の内容が気になるところです。
さて、リジーに続いてアンダーテイカー、ドルイット子爵と
懐かしい面子が出てきました。
ドルイットなんてまったく悪びれていないですね。
やはり世の中は金なのか!金があれば変態も許されるのか!
で、リジーのゆかりんヴォイスは久々だったけど、
付き人のポーラのほうが可愛いっていう、ね。しゃんしゃん。
リジーは死亡フラグ・・・とまではいかなくても
厄介事に巻き込まれるのは必至そうですね。
能天気な阿呆な性格だけに悶着が簡単に収まるとは思えませんね。
なんであんなところにホープの欠片あったのさ。
そればっかりは次回の話を観ずしては判らないといったところでしょうか。
“能天気な阿呆な性格”と書きましたが、心の奥では
以前シエルの指輪を壊してしまったことに罪悪感を感じているようです。
シエルのこと本当に大切に思っている風な演出は良かった。
アンダーテイカーはいつも意味深で、物事を悲観的に観た感じの
物言いというか助言をシエルにしますね。
彼がシエルにとってどのような立ち居地の人物なのか、
まだちょっと把握し切れていないので、今後の彼の言動が気になります。
劉の氷像は見事!
今回は三馬鹿+タナカさんが休みだったので、
大笑いするようなところはほとんどなかったのでありますが、
――強いていえばセバスがシエルほおり投げたところくらいか――
次回赤髪の彼が再登場のようです!実に楽しみだ!期待です!








