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2008年12月10日

【アニメ】魍魎の匣 10話「鬼の事」【感想】

名前に順番なんてものがあったばかりに・・・。
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粗筋



アバン
久保竣公処女作「蒐集者の庭」



本編
九月二十八日
陰陽師である京極堂は遂に重い腰を上げる。
「行こうか」と御筥様退治に出向く京極堂は、
御筥様が連続バラバラ事件に絡んでいるという確信を持っていた。
まず京極堂は御筥様の裏の首謀者は久保である、と睨む。
その根本に久保の過去の作品、「蒐集者の庭」がある。
久保は幼少時代福岡、伊勢で過ごした。そこで陰陽道に係わりを持つ。
「蒐集者の庭」にはその辺りのことが明確に記され、
そしてその御祓いの祝詞、作法が御筥様と非常に似ており、
それを兵衛に教え、御筥様として成り立たせたのではないか、ということ。
そして久保は常時手袋をしている。
バラバラ事件の起きた周囲では「手袋をした男」の目撃情報が相次いでいる。
そしてその被害者は御筥様の信者名簿の娘なのだ。
「久保の小説は幻想なんかではない、ほとんど日記だ」と京極堂は言う。
つまり関口と同様に自分の体験や考えたことを元に書かれた物なのだ。




そのことをふまえ、京極堂はいざ御筥様の道場へ乗り込む。
最初は関口が魍魎に取り付かれた、という設定で下手にでた京極堂であったが、
「亀山君(関口)ここにいては命が危ない」と発言。
兵衛の道場にはこれまで信者から落とした魍魎が蔓延っており、
「これはわざとそうしているのですか?」と兵衛に尋ねることで、
所詮素人の兵衛がその発言にうろたえてからは終始京極堂のペース。
「ご心配なく。僕は本物です」
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それでも「それがどうした」という態度をとり続ける兵衛に、
京極堂はまったく怯まず、魍魎の来歴、そして陰陽師の役割を堂々と述べる。
「魍魎は鬼よりも古い」「陰陽師は穢れを信者から引き受けいずれは自身が鬼になる」
と祝詞の唱え方など表面的な作法しか知らぬ兵衛をどんどん追い詰める。
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そして「君は本物なのか・・・?」兵衛は完全に後手に。
「言ったじゃないですか、“僕は”本物だと」
兵衛は崇める御筥様の御神体である筥ですら設置する場所を間違えており、
しかもその箱はただの「福来博士の透視検証セット」であることを
京極堂に教えられ、兵衛は完全に崩れ落ちる。
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兵衛はその箱の中にある紙に「魍魎」と書かれていたから、
“魍魎落とし”を始めたわけだが、本来研究の為の箱の中に
何故“魍魎”と書かれた紙が入っていたのか、
それはただ画数が多かったからである。

しかし、そんな見せ掛けの魍魎落としであっても、
作法はそれなりにきちんとしていたのである。
そうして知らぬ間に兵衛は道場に信者からしっかり魍魎を集めていた。
京極堂は偽憑物落としである兵衛を叩くと共に、
兵衛に取り付いた魍魎をしっかり落としてその場を退散した。






その後兵衛は喜捨を信者に返してまわり、そして出頭した。
久保竣公はなんと兵衛の実の息子であった。
兵衛の話によると、兵衛が戦争から帰ると血の着いた鉄製の箱と
赤子の4本の指が道場に転がっていたそうだ。
そしてその赤子、つまり久保が一昨年の暮れ、突如箱屋に帰ってきた。
口を開いた一言目は「僕の指を返してください、お父さん」
それまで箱に取り付かれたが為に妻子を蔑ろにし、
あまつさえ息子の指を奪った箱を作り続けていた兵衛は
罪悪感やら責任感やらに縛られ、久保が帰ってきて
御筥様の話を持ち出してからはずっといいなりだったようだ。
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これまで被害にあった信者名簿に載っている4人の娘、
浅野、小沢、柿崎そして楠本頼子は喜捨額がどう、とかは関係なく、
単にあいうえお順で不運にも久保の手によって殺されてしまったのだ。
京極堂は言う。久保が逮捕されれば事件は全て終わりだ、と。


しかしそれはおかしい。
「浅野」よりあいうえお順で先にくる氏名は名簿にはない。
つまり相模湖で発見された肢体の持ち主が誰だか判明していない。
それで事件が解決したといえるのだろうか。



榎木津はその矛盾をつく一言を京極堂に浴びせる。
「なにを隠している、京極堂」
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場面は変わって久保の自宅。
青木は遂にバラバラ殺人事件の犯人を逮捕すべく家に乗り込んだ。
家の中は日が昇っているというのに、真っ暗だ。
無言で家に上がる。扉を引く・・・・扉の反対から誰か出てくる。
無論、久保だ。久保は物凄い力で青木を退け、外へ駆ける。
青木は不意をつかれ転倒した為に反応が遅れた。
青木が気づいたときには久保は既に外へ出ていた。
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青木が今いる部屋、さっきまで久保がいた部屋も廊下同様に、暗い。
壁一面には箱、箱、箱・・・。
書斎だろうか、机には原稿用紙が置いてある。そして、血。

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青木はすぐ傍に転がっている箱にふと目を止める。
蓋がぴったりとしまっている。
青木は蓋を外す。



箱には四肢を切断された楠本頼子が、みしっりと詰まっていた。
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十月一日
久保のバラバラ肢体が発見された。
事件は振り出しに戻った。





次回へ。



感想



今期最も猟奇的な顛末が描かれたなシーンとも言えるのではないでしょうか。
ついにお目見え、頼子の箱詰め。主はこのシーンが楽しみで楽しみで・・・。
深夜二時ちょっと過ぎ、主は部屋で身震いしていました。
想像以上に綺麗な亡骸でした。グロさという点ではそこまで強烈でもないかな、と。
ただこれまで四肢のある頼子を見てきただけに、その点ショックはでかい。
でも興奮する・・・なんでだろ。
これ以上ここについて書くと主も異常者仲間入り認定受けそうなのでやめときます。
もし賛同者いたらコメントくださいw



さてさて、ついに御筥様が陥落いたしました。
原作であまりこのシーンに憶えがないので結構新鮮に観ることができました。
薀蓄七割、御筥様のからくり三割といった感じでしょうか。
以前の魍魎についての薀蓄を軽くおさらいしてるような印象を受けました。
ここへきて1話まるまる魍魎について使ったのも無駄ではなかったな、とw
ただ粗筋書いてて思ったのですが、御筥様の裏に久保がいるって
京極堂が気付いた経緯、こんなに薄っぺらな感じだったっけかな、と。
ま、時間できたら原作もう一度読みます。


兎に角もう一度観てみないと把握し切れていないところがある。
あとで録画見てもう少し感想書き足すことにしようと思います。



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posted by 亨太朗 at 04:45 | 魍魎の匣

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