09年1月11日〜3月29日(チバ)
全12話、非常に短く感じました。
もっと、もっと魅力引き出せただろうな、とちょっと勿体ない印象の残る作品でした。
正直部活ストーリーからだんだんとおかしくなっていって
琳が政府をかき回し始めたあたりから、マズイ空気を感じていたのですが、
なかなかどうして、面白いじゃないですか。
しかしやはり尺の短さだけがマイナスポイントだったかな。
あと5話くらいあったら、よかった。
つかロボ&戦争をテーマに12話でまとめようって
なかなか過酷な試みですよね。
しかもそれなりにうまくまとまっていた。
とりあえず設定として琳というキャラはかなり好きです。
元天才バレエダンサーの葛藤と新しい生活。最高ですね。
のっけからライドバックの才能の片鱗を見せた演出が私を釘付けにしました。
しかも琳が直々に才能を主張するのでなく、周りの称賛によって
それが視聴者に認識されていく、というスタイルは琳のカリスマ性を
さらに肉付けした感じでとてもよかった。
そして後から出てきた天才ファイターの岡倉。
彼も多くを語らないキャラで、しかも非イケメンのキャラデザ。
なのに偉くかっこいい、カリスマ性を秘めたキャラでした。
もっと尺があれば、彼のエピについて触れられただろうに・・・
と考えると勿体なくてしかたありません。
それと部活の周りの連中もいいキャラでしたね。
最初は親友のしょう子があまりにも芋っぽくて
「豊口このキャラかよ」ってすごい幻滅したんですがなんやかやいいやつだった。
最終回で「ここってすずりちゃんの死んだ公園・・・」っていう台詞がよかった。
「死んだ」っていう台詞が妙に生々しくて、おかげで後の琳のダンスに感情移入できた。
珠代先輩も相当早い段階で淋の才能を認めた潔さが好印象だった。
政治家の娘なのに気取ったところがなくて、なんか現場主義みたいな感じがよかった。
逆に残念だったキャラは、キーファとロマノフ・カレンバーク。
尺の関係かキャラについてあまり多く語られなかったし、
人を惹きつけるような魅力が皆無だったと思う。
最終回も琳が壮大に舞う裏での彼らの戦いはあまりにしょっぱかった。
さて、ストーリィについてですが、やはり消化不良の感は禁じえない。
琳の心の動きや実際のライドバックでの舞を焦点にしたことで
演出は非常によくて盛り上がったり感動する場面も多々ありましたが、
それは決してストーリィが優れているからではないな、と思います。
とりあえず指摘したいのが敵としてのGGPのぬるさ。
正直ほとんど脅威に感じなかったので戦闘シーンの緊迫感は欠けました。
まあガチ軍隊だったらさすがに琳でも敵わなかったかもしれないから
そのあたりのぬるさは仕方ないかな、とは思いますが。
それと最後は何故あっさりと手を引いたのだろうか。
なんとなくうやむやに終わってしまった気がします。
カレンバークを撃った女が何者なのか判りませんw
BMAが何を目的にGGPに攻撃を仕掛けたのかも
いまいち判らないし、戦うことの意味はあったのか?
もうちょっと真剣に見れば判ったのかな。
真剣に見ていなかったわけではないのですが、なにぶん雰囲気がいいアニメだったので
なんだか途中から流れでダーッと見ていたことは否定できません。
演出、BGM、作画は流石マッドハウスでした、素晴らしいの一言です。
キャラデザは最初はなんだこれ!と思ったんですが、
妙だったのはしょう子だけでしたw頭のふ菓子が気になって仕方ない。
ライドバックのデザはあんまり格好いい!っていう感じではありませんが
CGの動きは凄かった。かなり気合入ってましたね。
BGMはピアノの曲がよかった。ああいう曲って体に沁みるんですよね。
OPもEDも今期トップクラスで好みの曲だったし音に関しても申し分なしです。
作画も常に安定してて崩壊なんぞ無縁でしたね。
最低ラインも高く、魅せる場面での超作画はアニメファンとして
最高の興奮材料でした。すごいぞマッドハウス。
日本政府とGGPは停戦協定みたいのもの結んだっぽいし
さすがに二期は考えられないのかな。
無理に決着つけずに伸ばしてもよかったのに。
暇があったらもう一度見直してみようかな。
それと原作がかなり気になる。漫喫いくかー!
なにはともあれスタッフさん、声優さんご苦労様でした!