粗筋
高校1年生の宮永咲は幼馴染の須賀京太郎に半ば強引に麻雀部へ連れて行かれる。
仕方がなく咲は東南戦を3戦し、そして毎回3万点ぴったりを取るという特異な才能を発揮する。が、そのすごさに誰も気づかない。
一方、咲と同じく1年生ながら、中学生大会で優勝の経験を持つ原村和は圧倒的な強さを見せつけ常に首位を取る。
やっぱり和は強い、面子の誰もがそうたたえる中、部室の奥で寝ていた学生議会長兼麻雀部部長の竹井久が起きてくる。
咲はこれで面子が揃ったから、といってそそくさと帰ってしまうが、久は咲の打ち回しに驚き、咲が部員になれば全国優勝が狙えるかもしれない、と考え、和に挑発的な言葉をかける。
和は土砂降りの中、走り咲に追いつき、±0の打ち方の真偽を問う。咲は驚きながらも吶々と語りだす。彼女の過去を・・・。
彼女、咲は麻雀が好きではない、という。それは両親の所為だった。
「――――負けるとおやつがもらえないし、勝ち過ぎると怒られる、だから自然とプラスもマイナスもない点数を取るような打ち方しかできなくなった――――」
どうやら彼女は家族麻雀を強制された所為で麻雀が嫌いになったようだ。
それだけを言い残し、「もう一局私と打ってくれませんか」と懇願する和ずぶ濡れの和をおいて咲は一人家路につく。
あくる日、久はなんやかや本を貸すという理由で、咲に麻雀を打たせることに成功する。
ルールは東風戦で、赤4枚。短期戦なうえに赤ドラで点数が目まぐるしく移り変わることが予想できた。この勝負でも咲は3万点をキープすることができるか、久はそれを見たかったのだ。
面子は和、東風戦は滅法強い片岡優希、2年生の眼鏡っ子染谷まこ、そして咲だ。
咲はオーラスで40符3翻5200点で3万±1000で五捨六入すると3万点になるという位置。
しかしそれを妨げようと和がリーチすることでリー棒分いろいろ計算をややこしくする。
ルール上五捨六入ということで最終的な点数計算を見据えて考えると
30500点までは3万点ということになるため、咲の残された道は70符2翻4500点にリー棒の1000点を加えた5500狙いだけ。そもそも何故か咲が上がる前提。
ざわざわする間もなく咲が神懸かった引きで西を暗カン。ついでヤマから単騎待ちの上がり牌を引いてきて嶺上開花、9ピンアンコも手にあったので70符という目的を見事達成。咲の実力云々はともかく、プラスマイナス0の点数を取る能力が確かに証明された瞬間だった。
次回へ。
感想
とりあえず麻雀の知識なくても見られそうなライトさでテンポいい。
もちろんじっくり麻雀をやるアニメや漫画も好きだけど、美少女がそれをやる必要はないような気もするので、これはこれであり。とにかく凄いことが起きている!この認識だけで楽しめそうなアニメだと思います。
咲の家族麻雀のくだりはかなり笑いました。おまえそんなこと何真面目に語ってんだ、と突っ込みたくもなったけど、それを和のように普通に聴くことが「咲−saki−」の世界観のようです。というか美少女が卓を囲んでいる姿だけでなんだか笑えるよ。不思議な違和感が少し心地いいです。
福山演じる京太郎はなかなかまともな奴のようですね。物語に大きく干渉してくることはなさそう。今回もありましたが麻雀について「それってなんなの?」という立場で、会長あたりに解説させるよう促す為のキャラって感じですね。大地カケルのようなとんでもない変態キャラ期待していたけど、まあ地上波だし、テレ東だし原作知らずとも始まる前から望み薄だったので仕方ない。
(いや待てよ、アキカン!のCMが咲OAの後すぐにあったじゃないか・・・あれは・・・)
しかし、地上波にしては、テレ東にしては女の子たちはいてなさすぎだろう!
GONZOのパンツ見せてませんよ?っていう反逆精神がここぞとばかりに出てきましたね。咲の風呂シーンは確実にDVDで解禁されることと思います。
和においては、はいてないばかりかつけてもない!
各キャラそれぞれ言いたいことありますが、とにかく釘がすごいキャラですね。「だじぇ!」とか釘のためにある語尾としか思えない。なんか釘のこういうキャラ久々な気がする。クイーンズブレードでもとんでもないおっぱいビーム出すキャラ演じてるけど、今期は妙役が多いみたいですw
あと咲は確かに妙な打ち方をしてます。三色(同順)捨てたり、断九捨てたり、麻雀打てるなら大体の人が判るような染め手気配むんむんの優希に振り込んだり。勝つための麻雀からは明らかに一線を画していますが、それがすべて得点のためとなると話は違います。だって自分の得点のためだけに相手に振り込んだり、自分が上がったりほとんど思い通りに局を進めているわけですからね、超人的です。普通の人だったらもし3万点を目指して麻雀していても、オーラスで届かなかったり、はたまた得点を操作するために捨てた牌が相手のロン牌だったり、とさまざまな弊害で何度も連続で成功させるなんてことなかなかできません。
咲は得点計算能力と3万点をキープしたいがために相手の上りすら操作してしまう能力に長けています。それが和を本気にさせた理由でもあるのでしょう。こんなにも場を読める咲が本気でトップ狙いにいったらすごいことに・・・いやいやそれがうまくいかないんだよ的な流れになりそうですね。
上に麻雀を知らなくても云々書きましたが、知ってたら知ってたでこのアニメの真価が見られるかもしれませんね。久々に麻雀に触れたのでなんだか懐かしい気分にもなりました。正直自分の得点計算あってるか自信ない。学生時代は最低でも月に一度は雀荘に繰り出していたものですが、最近は打ったとしても配牌から得点計算まで全自動のネットですからね。これを機に再び雀荘に入り浸るのもあり、か?いやいやカモられそうだからやめておこうかな。
とりあえずビジュアル的にも題材的にも期待どおり楽しみです。
気になるのは原作のテレビCMで咲が「麻雀でもっと勝ちたい!」みたいなことを言っていたと思うのですが、アニメでもそういう風に思うようになるんでしょうか。いやならざるを得ないかな。そのあたりの話の進め方が気になりますね。
今後麻雀はどれくらい話のメインとなるのだろう。バンブーブレードの剣道くらいの割合だとちょうどいいかなーなんて思います。