粗筋
飛行機で無事日本へ帰ってきた朗と咲。だが、日本は無事ではなかった。
昨年11月22日、後に「迂闊な月曜日」と呼ばれることとなるその日は、日本に10発のミサイルが撃ち込まれた日であるが、そのとき死亡者は一人もでなかった。しかし昨日撃ち込まれた通算11発目のミサイルは飛行機を落とし、何百人もの死者を出した。
「迂闊な月曜日」に死亡者が出なかったことで、日本は“ミサイルを撃ち込まれた”という危機感はなく、むしろ“なにか大きなことが起きる”そんな未知の感覚に浮足立っていた。
朗がそんな説明を咲受けながら空港を歩いていると、例の携帯に電話がかかってくる。相手は前回同様Juizと名乗る機械音声のような女。女は言う、端末に入金されている82億?????円を使い切る義務が朗にはあること、要望を伝えれば可能な限り手助けしてくれること、そして朗は救世主であること。
※セレソン
Mr.OUTSIDEなる人物によって選ばれた12人の日本代表。セレソンは"何でも願いが叶う"ノブレス携帯を与えられる。「この国を正しき方向へ導く」という任務を強制的に課せられ、義務を果たさないセレソンはサポーターによって消滅させられる。
Juizの助けで混雑する空港の手続きを簡単に済ませ、空港をでる朗と咲。
咲は朗をお茶に誘うが、朗はここで初めて自分に過去の記憶がないことを打ち明ける。だからとりあえずは自分が誰なのかを突き止めたい、そういうわけでここでお別れしよう、朗はそういい咲を置いて駆けていってしまう。「仲良くなれたと思ったのに・・・」お茶を断られたことを女子トイレで残念がる咲。
しかしその女子トイレに朗再び登場「豊洲ってどこだっけ?」
結局、朗の家があるという豊洲まで行動を共にすることにした二人。豊洲付近にもミサイルの痕跡があり、一帯には大きな穴と爆風に晒された街が広がっていた。
朗は駅で同じノブレス携帯を使う男を発見し馴れ馴れしく喋りかける「おっさんも過去の記憶消されちゃった?」。なにを言ってやがる、とその男がまくし立てるので、朗は見当が外れたことを察知し場を去ろうとするが、その男、実は警察で朗は呼び止められてしまう。身分証明を求められた朗は特にオカシイところがないと認められると「今度妙なこといいやがったらしょっぴくからな」とその警察の男に言われその場を後にする。
豊洲までの水上バス乗り場までやってきた二人。朗はここまででいいよ、と咲に伝える。バスを待つ間、朗は咲の家族のこと、過去のことを訊き、朗自身も過去のなにか片鱗を思い出す。5歳までは母親がいたこと、しかしそれ以降はやはり思い出せない。
水上バスが来る。短い間だったが濃い時間を過ごした二人。最初の別れを惜しんだのは明らかに咲だった。朗は船に乗る。咲は船には乗らない。船が出発する。ゆっくり動きだした朗を目で追う。船が岸を離れるその瞬間、朗は咲に手を伸ばす。咲は躊躇いなく、自分の手を伸ばし、船に乗る。二人はまだ離れない。
一方その頃、朗が話しかけた警察官の男は、Juizに命令し、人を、3人殺していた。
彼もセレソン。
感想
朗が憎めないイケメンだ!くえないな、かっこいいなあ、気障だなあ。
最近のボーイミーツアニメの正当ルートは、二人のどちらかが(だいたい女の子)素直に相手を受け入れられず、でもなんだか気になる、という状況でストーリーが進むものが多いと思うのですが、本作は違いますね。二人とも妙に自然な感じがあって、特に咲は積極的!いや朗どこから見ても魅力的だと思うし、咲が惚れないわけがない。二人の距離が急速に縮まってます。2話にしてもはや最高潮ともいえそう。
物語ですが、11日中の2日目ということになるんでしょうか。二人の主人公は依然調子がいいですね。セレソン・ジュイス・ノブレス携帯とたくさんの設定に関する名詞が出てきますが、公式サイトにしっかりと説明がなされています。私はこれを1話終了時に見たので今回の話の内容はだいぶ理解できました。アニメ本編のほうも理解してもらった上で話を進めている、という感じが強いと思います。視聴するスタイルにもよると思いますが、予備知識ありで視聴するのも悪くないです。
公式によると朗は9人目のセレソン。公式説明を抜粋しますと<「この国を正しき方向へ導く」という任務>というものがありますが、簡単に言うと「とりあえず82億使って日本なんとかしろ」ってことですよね。「それがどんな行動なのか」これが物語の主題となってきそうです。2話を見る限り朗はまだそういった行動には出ていないようです。梅ガム買ったりしてただけだし。でも同じくセレソンの刑事は所持金が7000円ってことでかなり金を使ったようです。彼の携帯の履歴には「弁当2万食」という文字が見えたのですが、それが彼なりの任務遂行だったのでしょうか?
言葉の意味は判っても、キャラの立ち位置や今後のすべき行動なんかも全然判らないので、まだまだ未知数ですね。作画はまったく問題なしだし、来週も期待したい。