

朗の右腕なんか怖いことになってない?
粗筋
ジョニー狩りに遭っている、と訴える何者かがインターネット掲示板に助けを求め続けていた。アップロードされた写真から判断するに、やはりその被害者は大杉に間違いないようだった。
981[投稿者:恋しすぎ]2月17日(木)22時××分××秒
□きょうはんしゃのなまえ じゅいす
この書き込みを見た朗はセレソンによる仕業だと見当をつけ、一室に設置されたピアノからホテルの所在地と部屋を借りている人物を突き止める。部屋の主は白鳥・ダイアナ・黒羽という外国人モデル事務所の社長にだった。どうやらジョニー狩りの首謀者はこの人物であると予測した朗は、白鳥を足止めし、その間にホテルへ大杉の救出に向かった。
bXの動きに気付いた白鳥は、朗に対してタンクローリー横転事故を起こさせるなど反撃に出た。二人のjuizを使った攻防が続く。
先にホテルに到着したのは白鳥だった。朗が遅れて到着したとき手錠をされ、覆面を被せられた大杉と思われる男はまだ生きていた。友達の知り合いだから助けにきた、という朗の言葉に白鳥は顔を顰める「友達?こんな最低の男と?」。仮に友達であろうとも帰すわけにはいかない、白鳥の意志は強かった。彼女は日本の屑男のジョニーをちょん切り外国の男を輸入していたのだ。
一方その頃、朗からの連絡を受けホテルへ向かうエデンのメンバーたちだったが、タンクローリーの事故により渋滞に巻き込まれていた。その車中、咲の携帯は朗の携帯と通話状態で繋がっていた。そのため朗と白鳥のやりとりを電話を通して訊いていた咲は車を飛び出しホテルへ走った。
咲がホテルの一室に到着したとき、朗は白鳥のよこで裸になって眠っていた。「あなた、この子を大切にしたほうがいいわよ」白鳥は咲に意味深な言葉を投げかける。その直後彼女は見えない糸で操ったかのように覆面を被せられた男を操り、脇に抱え、背中から羽を生やす。大杉が連れ去られてしまうと感じた咲は、白鳥を止めようとする、しかしその男は大杉ではなく、指名手配中の強姦魔だった。「さようならセレソンbX、またどこかで会いましょう」そう言うと、白鳥は明け方の六本木の街へ飛び去って行った。

次回へ。
感想
「何故勘違いしたのかしらね、彼」
何故でしょう。匿名掲示板の性? この問いかけが7話では非常に気になったポイントなんですが、答えが判りません。まず、朗がその捕まった男がエデンのメンバーで大杉という男らしいと判断した過程には、春日の断定がかなりのウエイトを占めています。朗はその情報を鵜呑みにし、そしてjuizというキーワードに引かれ、大杉ではなくセレソンに興味を持った。つまり大杉救助は二次的な行動だったのではないでしょうか。仮に被害者が大杉ではないと判明していたとしても、朗の性格上、立場上を考慮すれば確実に白鳥の元へ向かっていたはずですしね。でもまあこんな表面的な答えは本編を見ていれば、多少解釈の差異はあるにせよ誰だって判る。これまでの話で本作は現代社会の歪に数々の問題提起をしてきたと思うのですが、7話ではこの白鳥の台詞こそその問題提起な気がしたのですが私には真意は判りませんでした。

勘違いさせたのは君だよ、春日。
そして今だ解明されない謎。朗はサポーターなのか。
白鳥はかなり断定的な口調でした。6・7話での白鳥の言動を考えると、彼女は比較的(間違いなく朗以上に)セレソンについて把握してそうな雰囲気ですし、信憑性は高いのじゃないかという印象です。ただサポーターのシステムについては初期設定の部分からして謎が多いので、どの情報を採択すれば“サポーターである”と断言できるのか判らないですね。
1にMr.Outsideしか誰がサポーターであるかを知らないっていう設定は、サポーターが不適切なセレソンを排除するっていう設定と矛盾しないか? 2に仮に朗がサポーターだったとして、近藤刑事や火浦医師を排除したのは誰の仕業か? 3にそもそもサポーターは100億を使って他のセレソン同様に国の変革を行っているのか? 私が抱えているサポーターに関する謎は上記の3点です。
サポーターに関する僅かな情報だけで空想してみると、朗が記憶を消す前、彼は自分がサポーターであることを知っていた。朗はその立場に反発し、結果記憶を消すに至った。だから現在Mr.Outsideによって選出されたサポーターは存在しないが、何らかのやりとりを経て誰かが朗の代わりにサポーターとしての役割を果たしている。こんな筋書きだと私の抱えている謎は一応解消されるんですよね。
ちなみに個人的には朗はサポーターなのだろうっていう気がします。今のところ会うセレソン皆が「bXはサポーター」と少なからず認識していますからね。まあ皆が“何故勘違いしたのかしらね状態”に陥っていないとは言い切れませんが。
そしてこれも白鳥によってもたらされた情報ですが、朗は「迂闊な月曜日」にも関与しているらしい。視聴者にとって、前回までのストーリーではbPの仕業と信じて止まない状態になってもおかしくはない演出だったので、この情報は大いなるどんでん返しの一つでしょう。他のブログさんを見て知ったことですが、bPは確かにアメリカにいた赤い車の男らしい。彼こそ本作の謎における最大のキーパーソンのような気がしてならないですが、そろそろ登場するんでしょうか。
ストーリー考察はこれくらいにして、7話の純粋なる感想を。
白鳥が意外と魅力的なキャラだったことに満足しています。朗も感じ取ったように、どこか寂しさを感じさせる切ないキャラだったのかもしれません。“上がる気はない”という気の持ちようはそれが全面に出た態度じゃないでしょうか。6話までの情報では、彼女の行為は乱暴で、なにしろ大杉が殺されそうだと錯覚させられたおかげで最悪なセレソンかと思っていましたが、彼女なりの考えがあってジョニー狩りを決行していたという点は比較的好感を持てました。

ただこの私が抱いた“好感”ってのもかなりアブナイ考えですけどね。現代社会に極めて近い描写である本作の舞台では、人殺しは悪だし許されるべきではないのは間違いありません。強姦魔を処刑して何が悪い、なんて感情的思考は本来抹殺されるべき。まあそんな倫理感はこの際置いといて、とにかく白鳥は朗と出会って唯一死ななかったセレソンですから、再登場に期待しましょう。
正直背中から羽が生えたとき、個人的にジャガーさんよろしく“がっかりイリュージョン”だったのですが、本当にイリュージョンで驚きよりも安心しました。いやーここへきて人外が出てきたらDVD購入は止したかもしれませんね。やっぱりリアルさが売りだと思うので。イリュージョンだったということが判れば、あの幕引きはなかなか粋だったんじゃないか、という気さえします。つか下着姿で飛び立つとかw今度出てくるときは何をやらかすのか楽しみですね。
そして朗はなんなの。ホテルでのあの場面、慰め代わりに白鳥を抱く気だったの? 初めて垣間見えた彼の“軽さ”に戸惑いを隠せないのですが。朗が童貞だ、いや童貞じゃないとかはどうでもいいんですよ。咲へのキスまでは許せた、むしろ好感。だが7話ではどうだ。エキゾチックな年上美人の腰に手を回しているではないか!このシーンを挿入したスタッフの意思が解せない。同情というか語りかけるところまでは良かったのになあ。頬染めちゃってさ。白鳥に魅惑された展開ならまだ同情の余地もあるけど、あの場面先攻は完全に朗だったしなあ・・・イケメンの性、か。

で、セレソンとかjuizとか朗に対する謎がさらに増えちゃった咲。大杉が捕まった原因が自分にあると知ってしまい反省気味な表情が可愛い。俯くだけじゃなくて反省や後悔の言葉が訊けたらもっとよかったかな。

このとき彼女が心配していたのは朗90%大杉10%くらいだったに違いない。
そしてやっぱり面白い朗のjuiz。最高のコンシェルジュですわね〜。「いいえ〜↑」とか徐々に表現豊かになってる気がします。なんか最終的にオヤジギャグとかかましそうなノリですよねwかわいいっていうかなんだろこの気分。声は電子的だけどやや色っぽくて、でも発言はお茶目ぽくて可愛らしい。掴みどころがないところが魅力なのかな。てか白バイ隊よ、1500円でjuizに買収されるってどんだけ安価なんよw朗の要望を叶えるとき、juizは比較的安価な手段を取るのが特徴かもしれませんね。てか15億で六本木のホテル買収できるもんなの?破格だと思うんだけど、これもjuizの敏腕さを示しているのかな。まあ何にしても朗は無駄金を使ってしまったわけだ。白鳥も言うように差額の2億がどこに流れたのか大いに気になりますなw
まあなんにしろ新たな情報、謎も生まれて7話、なかなか面白かったです。
もうあと4話って・・・大詰めもいいとこじゃないか。どうなるのか激しく期待。
咲の持っているらしい人を総括する力ってのも見てみたい。

てか大杉どこいった。
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