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公式エピソードに“彼に赤いパスポートを手渡す”って書かれてるけど間違いだよね。
粗筋
「護衛の仕事を解いてください」ツヴァイのその要望をクロウディアははっきりと拒否した。「それ以上に大事な用がある」彼女がツヴァイに見せたものは、彼のパスポートであった。

中を見て過去を取り戻し、そして現実を受け入れ私についてきてほしい。これがクロウディアの望みであり、ツヴァイの任務だった。明かな動揺をツヴァイは隠せなかった。「吾妻玲二」これがツヴァイの本当の名前。あくまでツヴァイの意志によってついて来て欲しい、そう考えるクロウディアはツヴァイに決断までの猶予を与えた。
その頃、アインは梧桐組の覚醒剤略奪を遠隔から支援する任務に就いていた。スコープから覗いたその先には、これまで味方であったはずのリズィがいた。サイス=マスターの従順な駒であるアインは躊躇いもなくインフェルノの配下たちを撃ち殺す。しかしリズィに存在を気付かれる。クロウディアの謀った情報の齟齬はリズィにとって有効に力を発揮した。サイスの裏切り、彼女はそう考えたのである。サイスの駒であるアインは当然殺すべき、リズィは躊躇いなく、撃った。
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クロウディアのもとからの帰り道、ツヴァイは取り戻した記憶を頼りに、日本の自宅へ電話をかけた。久々に訊いた家族の声、だが、ツヴァイは、玲二は声を発することが出来ない。「戻れるわけがない」ツヴァイはアジトへ戻った。
彼を待ち受けたのは血を垂れ流すアインだった。早急に処置が必要だった。その時、クロウディアから電話を受ける。彼女は言う、「サイスが裏切った、サイスとファントムは敵としてインフェルノに認識されている。ついてくるか否か、考える時間はなくなった」と。
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傷口から弾を取り除くことに成功したツヴァイ。眠るアインに彼は語りかける。「アイン、僕は何もかも思い出した。生まれ故郷のこと、家族のこと、僕には帰る場所があったんだ、名前も思い出した。僕の名前は吾妻玲二。でもなんでだろう、あんまり嬉しくないんだ。もうあの頃の僕じゃない、あそこに帰っちゃいけないんだ」
ツヴァイは考えあぐねた。この先どうするべきか。まだクロウディアについていくことは可能だった。しかしそれはアインとの決別を意味する。目を覚ましたアインを見て、ツヴァイは決断する。「今君を守れるのは僕だけだ、逃げよう二人で。この街から、インフェルノから」
翌朝、ツヴァイはアインを助手席に乗せ、車を走らせた。
次回へ。
感想
クロウの本当の目的はなんだ? ツヴァイの引き抜き、ただそれだけなのか? “自らの意思で”という割に、最終的には半強制的に決断を迫ったあたり、彼女の行動の真意がとんと掴めない。サイスの裏切りという情報が、結果的にツヴァイの決断を追い詰めるという過程は、間違いなく彼女想定通りだろう。ということはやはりパスポートは餌に過ぎなかったわけなのか。これまで彼女が繰り返し述べ、刷り込んできた「ツヴァイの意志」という言葉は戯言に過ぎなかったのか。
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それにしても最側近であろうリズィにさえ、偽作戦のことを伝えていなかったことには驚かされた。てっきり前回のリズィはツヴァイに対して演技していると思ったが。リズィがもしあの場で殺されていたらどうしたんだろう。はい、それまでよってか。よくよく考えてみたら非常に大胆な作戦ですよ、これは。サイスが真実を話したらクロウの立場がない。仮にクロウとサイスが真相を巡って攻防したとしても、マグワイヤはサイスの言葉を取り入れる気がするのだが。マグワイヤだって愚かな男ではないだろうし、秤にかけたときどちらが重要なパートナーか、と考えたらここまでの動向を見る限りサイスに軍配が上がってもおかしくない。
ショックだったのはアインが別段ミスをしたわけでもないのにリズィに負けたこと。リズィがアインと張り合えるほどの手合だったとは想定外。だが手負いのアインを逃したり、アジトを突き止められなかったりと超人ってわけもなさそう。やっぱりアインの心情が殺し合いに大きく作用したのかな。近接戦闘用の武器を持っていなかったわけでもないし、どうしたんだアイン。そんなにリズィの「あの蛇野郎はどうせお前を捨て駒のように使っているだけさ!」って言葉に動揺したのか。
でも、撃たれた後と施術中の呻き、喘ぎは最高の演技でした、本当に。
リズィよくやった、とは言いたくないがwあの演技を見られただけでもう大満足。
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さてさて、ツヴァイもとい玲二はアインとの道をしっかりと選んだようです。ほとんど気持の揺らぎがなかった彼の心情はかなり高評価したい。悔しいけれど、間違いなくアインを守れるのはツヴァイしかいないのでwそれにしても回想で思い出す場面がショッピングモールでの水着試着場面ってw緊張感削がれるってのw彼も相当アインのジト目が気に入っていたのだな。その気持ちよ〜く判るけど、あの場面彼がやはりデートとしての意識を持っていたことを証明したってことにもなりますねw任務と完全に割り切っていたのなら、あのシーンに思い入れがあるはずない!だって彼女自体ペルソナを被っていたわけだし。本当のアインではない場面を回想してしまうとは、ツヴァイはやっぱりむっつりさんだな。いや、もしかしたらあの場面を気に入っていたのはツヴァイではなく、スタッフだったのかもしれんがw
逆にちょっと違和感があったのは最後の場面。「行こう、アイン、一緒に」っていう台詞にちょっと力入りすぎてた気がする。もっと呟くように喋ってほしかった。けどあの演技こそツヴァイが、あ、いや玲二が生気を取り戻した証明でもあるのかな。そう考えると納得いく。だが暗いツヴァイのほうが好きなんだよな・・・。今後もう暗殺者的な感じは見られなくなるのかな。そうだったらちょっと寂しい。また覚醒してEDで見せる半笑いで人殺しみたいな気が狂ったようなキャラになることはあるのだろうか。
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次回、「名前」
なんか明らかに捕まってるんだけどwやはりインフェルノの網は掻い潜れなかったか。
ところでサイスどこいった。
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