
粗筋
つつじに課せられた仕事はプロキシマの冠を回収すること。それは命がけだった。それの位置する場所は太陽に限りなく近く、ベンケイ共々溶けてしまいそうな距離であった。その状況をもってしても尚、作戦を決行することを厭わないつつじ。ベンケイも意を決し太陽へ突進していく。「私は今、最高に生きている」つつじはその言葉を残し、ベンケイが気付いたとき既に彼女の姿はなかった。
ほのかは地球へ向かっていた。しかし目前まできたところで高嶺の襲撃にあう。敵には更にナミも加わり、分の悪くなったほのかは一部ポットだけで地球に落下し難を逃れる。残されたナミは苛立ちから実の姉に八つ当たりするが、そのとき閃光が彼女たちを包む。
「まんまる焼きをイモちゃんと一緒に食べたい」その思いから正気を取り戻した秋葉は、ヤケクソが偶然にも脱出する手段となり、イモちゃんと一緒に箱ごと逃げ出す。彼女らが宇宙に出たとき、カークウッドは月からの襲撃を受けていた。一度はクサンチッペとネルヴァルによる防御で防いだものの、月政府は反物質ミサイルと呼ばれる最終兵器を発射。反物質ミサイルはカークウッドに命中したら最後、一帯は塵と化す威力を持つ。ネルヴァルシステムとの不具合によりクサンチッペは動けない。絶体絶命ともいえるその状況の中、イモちゃんは秋葉の入った箱を宇宙へ逃がし、一人ポッドに乗りミサイルへ特攻した。
次回へ。
感想
ついにやってくれましたよ。
ドラマティックかといえばそうではないような印象が強い。でもストーリー自体は濃厚でとても面白かったし、ハラハラした。本作が良作と呼ばれるには今後の展開次第ですね。
正直Aの頭で秋葉が「ジュースが出た!」とかやっていたから“こりゃまたいつもの宇宙かけだ〜”と油断してました。こんなに派手に物語が動く1話には気の抜けた冒頭すぎるだろう。
とりあえずAパート、つつじ最高でした。この上ない沢城ワンダフルボイスを堪能でき、ぶっちゃけAパートだけで腹いっぱいな気分にさせられました。誰もいない空虚な空間を見るまでは・・・。「私は今最高に生きている!!!」名言すぎる。彼女の気分の高揚は見ていて本当に気持ちが良かった。確かにベンケイに言わせてみれば「(こうなったのは)お前の所為だろう!」という思いはもっともであるし、それに反論するつつじの言葉は常識的範疇を超えている。でもそんなつつじに生死をかけて付き合ってしまうベンケイの心意気が最高。神を試した罰なのか、大宇宙の意志に負けてしまったのか、つつじの安否が宇宙の果てまで気になりますね・・・。もし死んでいたとしたら、つつじにとっては本望かもしれないけれど、ファンとしては寂しすぎる。
.jpg)
って次回予告まじで空気読めってか台詞は兎も角、出すシーン選べよう。1週間くらい“つつじが死んだかもしれない”っていう余韻に浸りたかったんだが。それがドキドキだし、マゾヒスト的かもしれないけど楽しみでもあるのに・・・。なあんだ生きてたかーwやっぱビキニ姿最高だよね。
そして秋葉の安否を気にするいつき君。「獅子堂さんは特別です!」言い切りましたね。途中いがみ合い、まともな仲直りもせずに離れ離れになってしまった彼女らですが、いつき君は確かに秋葉を大切に思っていたようです。ここへきて生徒会長も孤児だったらしいということが判明し、秋葉だけでなくいつき君の物語回収にも一歩前進のようです。
で、心配された当の本人は・・・箱の中楽しんでるっていう・・・。イモちゃんにうるさいって言ったとき、既に朦朧状態あったと信じたいですね。あれをもし正気で言っていたとしたらイモちゃんが救われなさすぎるし、主人公という立場上最悪すぎる。なんとか「まんまる焼き」というキーワードで復活したのはいい演出だった。二人だけで共有するモノや言葉でこういった演出されると弱いんですよね、私。秋葉の涙も綺麗だったし。
.jpg)
で、まあ兎に角抜け出したわけだ。拳が少し当たっただけで壊れるとか、箱の脆さを不思議には思ったものの、まあそんなこたあいいんだ・・・。
イモちゃん特攻ですか、そうですか。殺られた敵がポッと出なだけになんとも無駄死ににしか思えないのがある意味辛い。憎む相手が微妙な死って重みに欠けますよね。場面としての必要性は判るけど、シナリオとしての必要性には欠ける死だったので尚更。てかフレイヤさながらの兵器をあんなちっさいポットだけで防げるものなのかっていう疑問もあるし、急に友好的にピンチだピンチだと騒ぐクサンチッペも胡散臭すぎて・・・。「ちょ、ちょっとあんた何をするつもり!」ってイモちゃんが飛び出してからチッペの反応が妙に早かったし。イモちゃんを殺しても尚進まなくてはならなかったようなストーリーにしてほしいですね。ただの演出の死なんていらんのですよ。あと絶対生き返らせるなよ。それは興醒めだから。ただサイボーグなんで記憶的なものは消えたけど、体はまた作りました的な復活なら理解できる。再出発的な意味で最終回あたり出てきそう。
.jpg)
なんやかや書きましたが、それでも今回は楽しかった。演出で細かい点が気になったのは確かだけど、全体としては激動だったし絵も綺麗だった。
で、やっぱりギャグ色は根強く、欠かすことの出来ない宇宙かけ。思惑はギャグじゃなかったのかもしれないけど、それにしても、えにぐまのシーン面白すぎたろう。「どういうこと?ネルヴァルが料理を作っている」じゃねーよ。こっちが訊きたいってのwナミの妙に深刻そうな台詞がツボだった。
.jpg)
で、マズイだのなんだの言ってるうちに当然のようにガシャガシャ入ってくるアレイダ。この格好は場に合わない的なこと言ってましたがまさにその通り、浮きすぎw
.jpg)
「こんな風に面突き合わせて食事とかさ、めちゃくちゃきんちょーするんだけど」
「少なくともウチじゃやんないよね。あたしの姉妹はみんな壁のほう向いて別々のもん食べるの」
この台詞でさえギャグにきこえた。ナミの毒々しい雰囲気とこれまでの言動に比べて台詞が妙に哀愁漂っててそのギャップにちょっと萌えた。てかナミは勿論だけど獅子堂家全体にも相当問題あるね。てか姉妹(きょうだい)って言ったことに違和感あったけど、そんな家庭もあるもんかね。
.jpg)
それにしてもただ武器に跨ってるだけなのにナミ強いw
あとほのかの場面でラーヴァナがアーガマに聴こえた上「このシャトルだけでも地球に送る」って台詞がサンライズらしい台詞で面白かった。あの大袈裟な、といったら語弊があるかもしれないけど、とにかくそんな雰囲気が“大気圏突入だぜ!”って感じで良かった。BGMもそれっぽかったし。
さてさて、あと5話。イモちゃんの死で秋葉がどうなるのか気になるところですね。
もう落ち込んでいる時間はないっ!それと高嶺復帰フラグっぽい結末も気になるところだ。

宇宙をかける少女 Volume 2 (Blu-ray Disc)
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- メディア: Blu-ray

TVアニメ「宇宙をかける少女」オリジナルサウンドトラック Vol.1
- アーティスト: TVサントラ
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2009/03/25
- メディア: CD

TVアニメ「宇宙をかける少女」ドラマCD vol.1 スターダスト☆チャイム
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2009/05/27
- メディア: CD