古いよw
粗筋
豊洲のシネコンには大勢のニートたちが押し寄せていた。滝沢によってドバイに送られたものたちである。そのほとんどが裸で、滝沢に対して怒っている。この異様な光景を前に、平澤たちはシネコンの一室に避難し、咲たちに連絡を取った。
滝沢の携帯を介し、ノブレス携帯の謎、滝沢の過去、新たなるミサイル攻撃を知った咲は平澤にその内容を話した。
迂闊な月曜日のとき滝沢は、ノブレス携帯を使って犯罪行為すれすれの手段によって住民たちを逃がした。だがその行為によって命は救われたもののミサイルによってすべてを失った住民たちは、その行動を疑った。何故ミサイルが飛んでくることを知っていたのか、という被害者の疑問と怒りはメディアを通して伝えられた。そこで滝沢は一人悪者になるためニートたちを偽名を使って豊洲のシネコンに呼び出し、自らがミサイル攻撃の犯人であると名乗った。そして避難誘導にあたったニートたちを世間の目から隠すためひとまずドバイへ逃がした。そして助けたかった人たちから裏切られ、絶望した滝沢は記憶を消して今に至った。
今度は私たちがなんとかしなければいけない、咲たちは豊洲のシネコンに駆け付けた。まずは板津の送信したデータからミサイルの飛んでくる地域を特定しなければならない。しかし平澤の持ってきたみっちょんのPCはいま、ニートたちの手の中に。そこで春日の提案した「木を隠すなら森の中作戦」を実行。男たちが裸になり、なんとかPCの奪回に成功する。
60発のミサイル爆撃地のなかに、豊洲も入っていた。午前8時まであと数時間。限られた時間のなかで出来ることといえば、この情報をネットに書き込むことくらいだが兎に角やるしかない。
しかしそんなとき、突然シネコンの電気が全館で消え、周囲すべての携帯の着信音が鳴った。そしてなんと電話の主は、滝沢だった。「迂闊な月曜日の真相を知る君たちニート諸君と、俺を訴えようとする人間たちを消し去るため、今一度ミサイルを日本に撃ち込むことにした。しかしまだ助かる手段はある。助かりたくば屋上に集まれ!」
屋上に集まったニートたちに滝沢は言った。「ミサイルを撃ち落とす方法を東のエデンサイトに書き込め!」一斉にニートたちは書き込みを始め、そしてjuizがその中から最適な方法を抽出した。「じゃあ始めようか!」
冬の朝、その澄んだ空に白い煙を一直線に吐き出し向かってくるミサイルを、ミサイルが撃ち落とした。その光景は日本中で繰り広げられ、そしてたくさんの人がそれを見た。
「juiz、今回はテロリストになっただけじゃ庇いきれない、だから残りの金で俺をこの国の王様にしてくんない?」
「受理されました。ノブレスオブリージュ、今度会うときは素敵な王子様たらんことを」
「そんときもこのままの俺でいたいよね」
劇場へ。
T「The King of Eden」
U「Paradise Lost」
11月28日より全国順次ロードショー
感想
「この国の“空気”に戦いを挑んだ」と銘打ったわりに、戦いを挑む前にTV放送は終わってしまった、そんな印象です。朗が戦ったのは記憶を消す前も、過去の行動が判明した後も、結城のミサイルと白鳥だけだったような。う〜ん尻切れトンボ。
結城や白鳥の行動を“この国の空気が生んだ結果”だと考えることも出来ますが、それだと朗はほとんど防戦一方ですよね。戦って守った結果、日本が変わったわけでもないし。個人的には朗がノブレス携帯を使って具体的に何か行動をとり、その攻めの姿勢で日本を変える、というところに期待していたのでその点満足度は低め。
これまで見てきた流れで考えると上記のような感想を抱かざるを得ないんですが、最終回単体で見るとそれなりに面白かったかな、とは思う。全体的にギャグ色が散りばめられていた印象。裸のニートたちが画面の其処彼処に出てきたせいで、どう頑張ったってガチガチのシリアスにならない感じがうけた。
咲とみっちょんが群れの中を駆け抜けるシーンは最高だった。何故最高だと感じたかって考えるとちょっと複雑なんですがね。なんかいじめてみたいキャラじゃないですか、咲とみっちょんって。そんな可憐な女の子が裸の汚らしい男たちの中を泣きながら駆けるという罰ゲーム的な感じが妙にそそった、とでも言えましょうか。いや、別に私に露出癖はないですよ!
「大丈夫、たぶんあの人たち二次元にしか興味ないから!」とか「そんなところに当てないで!」とかみっちょん最高にかわいい。ちょっかい出したいw あと咲はやっぱ困ったときの表情が最高にかわいい!
大杉はもうどうしようもない。体躯に見合わぬ心の小ささがしょっぱいですね。てか別に身体に幅があるわけではないんで、そう大きくも見えないわけですが。就職に希望を見出し、価値観を人に押し付け、メールなどにはマメで、善意のつもりが実際はウザくて、裸に羞恥心をみせ馬鹿になれない。もう設定として嫌ってくれといっているようにしか思えない。最終回にして初対面した滝沢には完全に主導権を握られ、咲の手まで握られちゃう始末。彼が呪うべくは滝沢ではなくスタッフですね。なんでボクをこんなキャラ設定にしたんだー! とでも叫べばいいと思うよw
メインの「いざミサイル来襲」シーンは朗の「もまいら!」「なのでつ!」「うp乙!」を筆頭にBGMもスロウな曲で緊張感を排除し、やんわりな演出でした。白鳥が登場したのは嬉しかった。他セレソンでは間違いなく一番好きだ。板津も生存確認できたし、作画がほんとうにきれいでBGMも美しく、雰囲気は最高でした。
でも、ミサイルが戦闘機から撃たれるとはね。人為的じゃなくプログラムかなんかで発射されると思ってたからびっくらこいた。パイロットは洗脳でもされていたのか、それとも演習とでも言いくるめられたのか。これjuizすげえで片付けちゃっていいのかな。
juizの謎は前回で終わりだったのだろうか。それと今回出てきたタクシードライバーが明らかに怪しいんですが。最初からあった謎をいくつか残し、そしてどうやら朗は再び記憶を消したのではないか、という描写があったことから本番はやはり劇場版らしい。記憶を消す必要性もTV版ではイマイチ納得できない。もし咲の推測が全てならば、ね。兎も角TVはあくまで朗が王子様になるまでの序章だったようです。てか朗はjuizに王様にしてくれと言って受理されたわけですが、なったのは王子様? ってことでまだまだ謎だらけじゃないか。それと「残りの金を使って」とは如何に。すべて使った上でMr.Outsideの眼鏡にかなわなければ待ち受けているのは死なわけだが・・・。てかMr.Outside生きてんの? てか誰なの? はは、どうなるんでしょう劇場版は。まさか記憶を消した滝沢がまた記憶探しするんじゃないだろうなw
劇場版は勿論観にいきます。ここで終わりじゃ全然納得いかないし。BDは控えようかなと思う。後半は咲と朗のラブロマンスがほとんどなかったしw 最初から劇場が用意されていただけあって、おそらくTVではここまで描くという確実性はかなり高かったと思うのですが、う〜ん。最後の最後でこんな酷評っぽい感じになってしまったのは本意ではないですが、劇場を残しているのだから仕方のないことだと思いたい。劇場への期待の裏返しってところです、大スクリーンで観られるのは当然嬉しいし。今期始まる前かなり期待していましたが、その期待は見事に裏切られませんでした! 木曜仕事終わりのワクワク感は凄まじかった。なんにせよ、ここまで観たら劇場に期待するほかないでしょう!
スタッフ、声優さんお疲れ様でした、ありがとうございました。
ノブレスオブリージュ、今度会うときも、素敵な劇場版であらんことを。
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