ファントムアソシエイション第2ファントムアサシネイト担当キャル登場。
粗筋
インフェルノはファントムの功績で米国東海岸をもほぼ制圧した。
そこでクロウディアは日本へのビジネスのさきがけとして梧桐組との取引を決行。取引の場所はアイザックの縄張りを使った。だがツヴァイとクロウディアが取引場所に到着しても相手から合図がない。不審に思ったツヴァイは車を降り、相手の車に近づいた。
全員が殺されていた。そしてツヴァイは路地裏で死んでいる一人の女を見つける。
後日、その死んだ女の身元をリズィに頼み調べてもらい、ツヴァイは現場に再度向かった。そこでキャルという少女に出会う。殺された女ジュディの妹だった。花を手向け足早に去ろうとしたツヴァイをキャルは呼び止めた。ツヴァイがジュディを撃った人物に報いを受けさせる気だと知ったキャルは、撃った犯人を知っているといいツヴァイに連れていってほしいと懇願。
玲二はその望みを受け入れた。
次回へ。
感想
1話以来のアバンからのスタートが二幕開始を実感させてくれた12話。まずCGを使ったニューヨークマンハッタンの夜景が超絶美麗。そして反則的ともいえる強さの主人公が揃ったことで真下ワールド全開。ツヴァイによるまさに仮面舞踏会の如し暗殺劇。たまらん。
半年でいろいろと引き継がれた、そんな印象です。組織の中でのしあがる過程では、その組織内でも敵は必須といったところですね。クロウの敵がアイザックに。
そしておおよそ1年前はただの民間人であった玲二がツヴァイ、暗殺者として一人立ちし、キャルをこの世界の渦に巻き込んだと。人物は変わっても設定はループというこの第二幕、どう愉しませてくれるんでしょうか!
ただただ傍観するしかない、ツヴァイの堂々たるさまw 「私も楽しませてください!」
新たな要素といった点では梧桐組の物語本格参入が見込まれますね。保志さん演じる志賀透の「笑いごとじゃねえですよ」という翠星石訛りには思わず笑ってしまいましたが、ツヴァイの同郷のよしみってことで物語をどう動かしてくれるのか期待したい。なんとなく駒だけでは終わらない気がするのは日本人を買い被りすぎでしょうか。
で、見た目も戦いっぷりもぐーんと主人公らしくなって、さぞ真下監督も扱いやすいであろうキャラになったツヴァイ。BGMがしつこいほど繰り返されましたが、これまでとのギャップが凄まじいから新鮮でかっこいいと思った。彼が強くなったのは乗り越えたからではなくすべてが失くなったから、というのがまたそそる心理ですなあ。「過ぎたことも先のこともなにもない」というエレンの過去の言葉に対し、「君の言う通りだったよ、エレン」とツヴァイは呟きましたが、彼の中でエレンとの過去の生活はしっかり根付いているようにみえます。でも今の彼の仕事っぷりはそういったエレンとの日々に蓋をし、余韻を抹消ているからこそ成り立っているのかもしれません。そういった意味で現時点では、彼の中でもうエレンは過去のただの人なのでしょうか。彼が記憶するエレンとのやりとりだけが彼女の登場シーンともいえるので、尺の許す限りどんどん思い出して欲しい。
それと今回ストーリーで気になったのが何故ジュディの死体に目をつけたかということ。何故調べ、何故花を供えたのか。ジュディの死体を見て何を思ったのか。ビジネスには関係のない人間だったからという簡単な理由じゃないと思うんですよね、あの放心した表情を見る限り。何かを思い出させるとしたら胸の傷がエレンの傷とダブったくらいでしょうか。亡霊というサブタイもそこに被せているとか・・・? 兎も角あそこでツヴァイがジュディの死体に気を惹かれなければキャルとの出会いはなかったわけで、これからキャルの進むであろう道を考えるとちゃんとした理由づけが欲しいかなって思います。
そして第二幕真打のキャル。お転婆娘を想像してましたが、出会いは姉の殺された現場、振り向いた瞳には涙、と予想を完全に外されました。まだまだキャラクタの方向性は判りませんが、あの場面で車に跳び乗っちゃうあたり、まあ無茶なことしちゃう子なんだろう。
アインは呼吸をしているのか不明なくらい静でしたが、キャルはどうやら動。人を殺すということに対して無邪気さというかただの復讐心しか抱いていない感じが少女らしくていい。姉を殺されたってことで今後明るいシーンばかりではないと思うけど、感情表現は明らかにアインより豊かだろうから違ったタイプとして楽しみ。演技のほうは言うことなし。息遣いがすごくいい。作画は笑顔をもうちょっと巧く描いてほしいかな、特に口。アイキャッチのかわいさは反則的。
さて、まだまだ物語は続きます。
段々と凄味を見せてきた首領マグワイヤとインフェルノの今後の展開は如何に。
そしてサイスはどこへ。アインっぽい人影をちらっと見せたりと本当に目が離せない本作。
次回、ツヴァイ&キャルの本格始動に期待。
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原作はプレイ済みなんですが、アニメも楽しくみてます。
12話は私もかなり楽しくみれました。
>何故ジュディの死体に目をつけたかということ。
アニメだと説明がないからわかりにくいですよね。私も原作やってなかったらわかりませんがw
取引相手のヤクザの死体だけだったら何もおかしくないのですが、女性の全く関係なさそうな死体が一つ、それとジュディの死体に毛布か何かがかけられ、手を胸の位置で組んでたのでツヴァイとしては不審に思ったんでしょう。ジュディを殺した人か、もしくは第三者がジュディの死を悼んでそういう事をしたのか。
>何故花を供えたのか。
ツヴァイとしてはあの場所に行って第三者に見られても怪しまれないようにするにはどうすれば良いか、と考えた結果花を持っていく事にしたんだと思います。
原作のゲームではキャルに「姉さんには世話になった、そういう事以上の関係を望んでいた」という台詞があるのですが、(もちろんツヴァイの嘘)アニメではジュディが娼婦である事が明示されてないので、台詞は丸々カットになったみたいです。
インフェルノはヤクザ達が持っていたコカインと交換する予定だった500万ドルとヤクザ達を殺した犯人を追っています。ツヴァイとしても今やインフェルノの一員ですから個人的に調べているんでしょう。
もちろんキャルと暫らく協力関係を結ぶ事にしたのも、同情心だからではなく、ヤクザ達を殺した人間を目撃した可能性のある人物だからです。
キャルは元々可愛かったですが、アニメもかなり可愛くなってますw
ファントムは2章も楽しみです
なるほど、そういうことだったんですね!
今回一番気になっていたところが判ってありがたいですw
毛布らしきもの、完全に見落としてました。それに胸で手を組んでいたのも痛みから抑えたものだと思ってました。更に私はキャルの“犯人を知っている宣言”を連れて行ってもらうための嘘だろうと踏んでいたので、かなり想像外な感じですっきりです。
それとツヴァイが仕事に対してしっかりと臨んでいることも意外な感じでした。「なにもない」けれど仕事はぬかりなくこなすというのはやはりアインと同じ道を辿った結果なのでしょうか。なんにせよ、今のその枯れたような心情だからこそフルスペックで活躍していられるのだとしたら、キャルが彼にどんな影響を与えるか不安なような楽しみのような。下手に感情を持ち始めたら、アインのように壊れてしまう気がしないでもないです。まあそんな崩壊する姿を見るのもなかなか乙なんですけどねw