.jpg)
「でも傷つくのはこれで最後にするの」
「私あの時間を大切にしたいんです。
楽しかったこと、辛かったこと全部。だから謝らないでください」
.jpg)
クラナドASDVD最終巻の感想です。
キャスト&スタッフメーセージコレクション付属ということで本当に最後を感じさせます。
ちなみに菜の花の種もついてます。残念ながら私の生活環境では植える場所がないですが。
さて無印クラナドの最終巻「智代編」に続き、本当にファン待望の「杏編」収録。

さっそく見ました。
椋の告白シーンから始まる杏編。なかなか軽い感じに朋也が受け入れるところなど、原作をやってない人は少々驚きの始まりなんじゃないでしょうか。原作では“光”がないなど他のキャラに比べ何故か不当な立場をとらされていた椋。今後のメディア展開はおそらくないでしょう。勝平がカットされ、椋は本当に可哀相な立場となってしまいました。杏編は椋編でもあり、原作では本当に心苦しいシナリオです。椋が朋也と付き合い少しでも幸せな場面が描かれればいいな、と思ったんですが・・・「杏編」と銘打つだけあって、やはりメインは杏。
私事なんですが、さっきまで「初恋限定。」の総括記事を書いていたので、かなり爽やかな気分だったんです。が、その気分を完全に打ち砕く鬱々な展開。同じ恋愛にしても全然重さが違う。小宵〜! 来たれ、おバカな小宵〜! 25分弱という短い尺のため、杏は最初から沈まざるを得ない。やはりクラナドの面子で場の雰囲気の健全化に大きく貢献していた杏がこう暗くなってしまうと、本当に辛い・・・。
.jpg)
原作では心苦しさから1回しかやれなかった√でした。先に攻略したのは椋だったんですが、はっきりいって本意じゃないというかなんというか・・・。杏に近づきたいばかりに椋に近づいたら思わぬ方向に、みたいな流れで攻略しちゃって心が痛んだのを憶えてます。で、どうやったら杏と付き合えるんじゃああといろんな回り道をしてみても全然辿りつかない。苦渋の決断の末、個人的に禁断の√だった椋√に再突入。痛む心を抑え、椋を裏切ることで念願の杏√へ辿りついたわけですが、なんちゅう鬼畜√なんだと更に心痛む結果に。
.jpg)
「私じゃお姉ちゃんの代わりになれませんか? もっとお姉ちゃんみたいに積極的になりますから。朋也君が望むような女の子になりますから」
あの椋にこんな台詞を言わせちゃった自分に嫌悪感いだきまくり。もう悲しくて悲しくて。ほんとに杏も椋もかかわらなければいちばんよかったんじゃないかと朋也の心境と妙にシンクロしました。こんな救いのない√どう結末つけるんだよ・・・ともうほんとに嫌々ともいうべく進めたんですが、しっかり救いが用意されているんですよね。
それまでの展開から100パーセント納得できる言葉じゃないけど、椋に見えた杏に「俺は杏が好きだ」と打ち明けた朋也は偉いと思うし、椋の言葉によって決断し「好きです、朋也」と告白した杏も勇気ある態度だと思う。でもやっぱりこの二人を救ってくれたのは椋でしょう。
.jpg)
朋也と杏の恋愛は椋の犠牲の上に成り立っている、この事実が最後のキスシーン、腕を組むシーンに有難味というか重みというか、なんとも言えないむずむずした心地よさを感じさせてくれると思います。
で、今回の杏編にいちばん期待したのはまさに最後のキスシーン周辺なわけで、杏が幸せそうでよかった。アニメでは決して心通わなかった二人が今ここに! ありがとう京アニ!
.jpg)
.jpg)
声優さんの素晴らしい演技もあり、鬱鬱とした感じ、切実な感じが辛くて泣きたいくらいしっかりと描写されています。原作無印を最初にやったものにしてみればフルヴォイスでも充分に堪能できたのですが、やはりアニメはいい! 梅雨から夏へ、曇り空から晴れた空へ。こういった色の描写も原作では表現できない素晴らしさがありますね。キャラ作画と動きは勿論ばっちり。杏も椋も切なくかわいい。藤棚の前で「バイバイ」といった杏の表情、「朋也君の傍にいたいんです」といった椋の表情、これまた泣きたくなるくらい悲しい表情です。
.jpg)
.jpg)
智代編に続いて今回の杏編も原作の長いシナリオを巧く30分でまとめていて、ファンにとってはやはり嬉しいアイテムでしょう。残念ながら杏とのキス練習シーン、雨の中の杏のCG再現はありません。雨でびしょ濡れになって朋也を拒絶するシーンは制服だった思い出があるから改編かな。それと杏が告白したのも中庭だった記憶があるけど思い違いだろうか。まあ私は原作のこのシナリオをやり込んだとはいえないので記憶の欠如も激しく(辛かったことは鮮明に憶えているがw)原作との違いについてはほとんど気になりませんでした。ただ杏が髪を切って朋也の前に現れた理由については触れられていません。原作のはっきりいってナンセンスな私服も現代風に改変されていて杏の黒タイがいいですw 杏告白シーンの最後の「好きでした!」がバンブーの「剣道が好きです!」とクリソツw
.jpg)
ちなみにアニメ本編終盤ではなかなか見せ場を作れなかった春原のありがたい言葉がしっかりと刻まれています。本編での渚編にしても、番外の智代編にしても、そして今回の杏編にしてもやっぱり頼れる春原。朋也が駄目になったとき、動かすことができるのは春原だけなのさ!
.jpg)
「二人とも距離を置こうなんて考えたら最高にヘタレだよね。おまえさあ、自分がきれいなままでいたいって思ってない? ここまで来たらお前どのみちどっちかを傷つけることになるんだよ」
朋也に椋と別れる決意をさせるきっかけの言葉、ヘタレな朋也にはガツンとくるありがたい言葉です。でもそれはあくまでアニメである今回の杏編に限ってじゃなかろうかw というのも原作ではこの二股という非道なる行為をやってのけないとクリアできないんだもの!
う〜ん久々に原作やるか!(アニメ最終回のときも言ってた気がするがw)
これで本当に最後ですね。
うーんメッセコレクション読み応えたっぷりだ。
コンテ&演出の武本氏が志摩君描いてるのが印象的。
これだけ多くの人が携わってひとつのアニメが出来るんだな〜としみじみ。
石原監督のメッセージ「長い長い坂道でした...」
本当に御疲れ様でした。愉しませてもらいました!

![CLANNAD AFTER STORY 8 (初回限定版) [DVD] CLANNAD AFTER STORY 8 (初回限定版) [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51pZ7%2Bi5MCL._SL160_.jpg)
CLANNAD AFTER STORY 8 (初回限定版) [DVD]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- メディア: DVD