粗筋
体重を蟹に奪われた戦場ヶ原ひたぎは捨てられたバナナの皮によって足を滑らせ階段を落下する。それを受け止めた阿良々木暦はその体重の軽さに興味を抱き、羽川翼にちょっと話を訊いてみたのだが、その後突然戦場ヶ原に突然の強襲を受け口内に傷を負う。しかし実は阿良々木はもとは吸血鬼だったので傷とは無縁な身体を持っていた。自分を吸血鬼から人間に戻してくれた忍野なら戦場ヶ原の蟹に奪われた体重を取り戻せるかもしれない、そう考えた阿良々木は戦場ヶ原を連れ忍野のもとへ向かった。
感想
台詞が下に出ていればなんだかビジュアルノベルをプレイしているような25分弱だった。1話だからか原作がラノベだからか、兎に角キャラが喋った印象。画はなかなかに動かないけど激しく移り変わるカメラワークやカットインが特徴的で視覚的に飽きることはないですね。それにしても色が濃い。背景はかなり直線的で、それが妙に淋しい世界を演出しているような感じを受けた。キャラ絵も背景にマッチしたデジタル絵で全体に統一性が高くのっぺりという感じで平面的なせいか、人物のリアルさがしっくりこないのが作品の世界観にあっていると思う。
だがこのパンチラは肌の透けた感じがいい。
演出に比べストーリーはまだ地味だけどキャラは濃い。
おそらく阿良々木が主役的位置づけだと思いますが、彼自身が元吸血鬼であったという設定は好感でした。冒頭で羽川が「珍しいね、阿良々木君が他人に興味を持つなんて」と言ったときはまーた草食系男子のハーレムストーリーかと少々辟易しましたが、まあ自身が化物だったと言われれば納得できる。
やっぱパスタは欠かせないねw
ヒロインは自称ツンデレとのことですが、刺々しすぎてまだ可愛げは感じられないといったとこかな。あれだけ好戦的な意味もまだ判らないし、何故そんなに世の中の人間を見下している感じなのかも判らない。中学までとはだいぶ性格が変わったようだけど(もともとそうだったのかもしれない)、その原因だろうと考えられる触らんでもいい蟹(神)を、何を望んで触ってしまったのかが判らないと、私にはこのキャラの魅力は掴めないかもしれない。「おしりが痛いわ、ジンジンする」は可愛かった。デザもいい。
忍野はいいねえ。鼻で息を吸ったような息遣いがいい。というか性格が反転した京極堂を見ているようだった。あの回りくどくも言うときは直線的で鷹揚とした振舞いは好み。
1回目OA見てこんな感じのボーイミーツガール作品が最近あったような・・・と録画を見て思い浮かんだのが何故か「紅」。化物の主人公とやんちゃなヒロイン、それと眼鏡の相談役。学校の雰囲気もなんかリンクするんだよなあ。作風がかなり違うだけに謎な印象の抱き方なのだが。
さて、とりあえず化物語が化物語である所以は判った、といったところかな。
好みであれば、やはり新房監督&シャフト作品にはハズレがなさそう。次回以降も期待ゼヨ。