
原作の「428〜封鎖された渋谷で〜」ではボーナスシナリオだったようで、原作プレイしてなくてついていけるかな、と少々心配しけどまったく不要な心配でした。公式のキャラ紹介を見ておけばキャラの関係性についてはほとんど問題なさそう。カナンとマリアの毛糸のエピあたりは回想かなんかで入れてくれそうな気もする。ちなみに先週末はばたばたしてて録画でさっき見ました。他ブログでもなかなか好評なようで波に乗り遅れたけれどレビュさせていただきます。
とりあえずキャストに惹かれ視聴を決定したようなもんで、のっけっからの明夫さんのナレがしびれる。もう明夫さんが喋るだけで画面に満ちる緊張感、すごく好み。それと丁寧な背景、こちらもすごくいい。マリアの台詞に似たようなのがあったけど本当に全体的に画面から伝わる熱気がすごい。画面から臭いがしそうなくらい。いろんな臭気が入り混じってとても臭そう。日本の騒々しさとはなんか違う街の雰囲気に異国情緒を擽られる。たぶん日本の人混みを描いてもあんな感じにならないだろうなと思った。この背景を見てああ中国の都市だと妙に納得しちゃうのはたぶんフルメタTSRの香港のせい。そんな濃厚な上海をプロローグ的に一通り見せてからマリアたちの機内に場面を持っていったのがいよいよ本編って感じで、映画みたいでいいね。これからなんか始まるぞ〜って感じさせてくれる。そそるキャストにそそる舞台、きのこ先生の用意した材料をtt布陣がどう料理するのか期待は高まるばかり。
さて、乗り遅れたのにグダグダ書くのもあれだし化物語始まっちゃうんでずばりコンパクトにいこう。色々と強烈な1話で導入はばっちり。その中でも一番印象に残ったのはカナンがマリアの手を引いて怪しいお面男たちから逃げるところ。祭り描写が素晴らしすぎてマリアと一緒にはしゃぎたい気分になっていた私にとって、あの奇怪な死に方をした男とマリアの後ろに迫る仮面野郎は、なんだか盛り上がったテンションに水をさすというか、完全に異物だった。お祭りムードからいきなりマリアピンチモードかと一瞬ハラハラしたんだけど、でもそれはもう本当に一瞬で颯爽と駆け抜けたカナンがかなりかっこよかった。カナンは中の人的にいずれ好きになるキャラだろうとは思ってたけど、演技でも声でもなくまず絵に魅せられるってのは予想外。
そしてアルファルドが楽しみ過ぎる。最後のニヤリだけで惚れた。
公式ブログ見ると全13話だと思われる。良作の雰囲気を貫いてほしい。