粗筋
リズィに呼び出されたツヴァイは待ち合わせ場所に向かった。が、彼の前に現れたのはリズィに銃を突きつけた梧桐組組員たちであった。ホテルの一室で舎弟を殺したのはツヴァイである、その決定的ともいえる写真を持って登場した梧桐は、すべてがクロウディアの手のひらで転がされているという真相をツヴァイとリズィに話す。
クロウディアに仕組まれていた、その真相にツヴァイは動揺する。そしてツヴァイに向けた拳銃の引き金に、梧桐の指がかかったその刹那、梧桐は思いもよらぬ襲撃を受ける。ツヴァイが咄嗟に追い掛けたその先には、自分が殺したと思っていたアインの姿があった。「エレンなんて呼ばないで。私はただのアイン」
次回へ。
感想
ツ「エレン・・・エレンじゃないか!!」
ア「エレンなんて呼ばないで」
あちゃー (ノ∀`)
祝アイン完全体復帰! あの場面でしゅんとした表情したり私は三人目と言い出したらどうしようかと思いましたが、いやはやちゃんとアインに戻ってました。いまや“アインのままでいて欲しい派”の人間は少数派かもしれませんが、私は未だ“アイン”に惚れこんでます! 「早く逃げなさい」このツヴァイを思っているからこその台詞、たまりませんな〜。やっぱアインには命令形が似合う。彼女にはやっぱり常にツヴァイの上位に立ってて欲しい。あの堂々たるアインっぷりが好きだ!
さて、ストーリーですが見事すぎるくらいのクロウ失脚劇場。冒頭でグラスの水滴を涙っぽくした演出がなんだか印象的で、クロウから確固たる決意みたいなものが溢れ出てる感じを受けました・・・が、サイスのほうが上手だった、のでしょうか。サイスの悪党ぶりが最大限発揮されたといってもいいくらいの形勢逆転。サイスの悪党っぷりはまさに見事、且つクロウと違ってバックにも恵まれてますね。正直現時点ではサイスのほうがマグワイヤより凄味を感じるし、新興勢力であるインフェルノよりもサイスのバックについてる組織のほうがなにやらどす黒い印象を受けます。マグワイヤは何がすごくて人が集まってくるのかよく判らんところがちょっと残念。一連のごたごたもマグワイヤの統率が取れてない結果であるとも言えるし、このままいけば彼でさえもサイスの駒となり得る・・・ような気がしないでもない。サイスがマグワイヤに使者を出したのはクロウ転覆の他に仲直りの意味もあるんでしょうか。来週の「対決」で、ツヴァイはともかくアインがどういう立場なのか気になります。やはりサイスともどもインフェルノに戻るのだろうか。そうなるとやっぱりサイスが何を求めているのかが気になってくるところです。
それと今回のもう一つの見どころは志賀が苦渋の決断で梧桐を殺めるシーンでしょう。雰囲気的に撃ちそうだなとは予感しつつも、かなりの緊張感。志賀の表情がまじで怖い。でもそんな彼が最後に梧桐に投げた言葉が「心底惚れてやした」だったのには意外というかしんみりというか。情も何もなく人を殺していくキャラばかりの本作で最後まで人間臭さを貫いた志賀は作品的には異端だけど、それが逆にいいなって思いました。梧桐を生かしたとしても彼の末路を考えればあの場で殺すことが志賀なりの仁義だったのかもしれません。ただそんな決断を志賀にさせてまでついてこさせるサイスの根回しの完璧さには凄味を感じざるを得ない。
そしてニューヒロイン候補なのかは不明ですが、美緒登場。回想ながら突如作風に似つかわしくない受験ネタでかなり驚きました。しかも中の人小清水さんかよ! これまたナイスなキャストじゃないか! 梧桐の娘かと思いきや離縁した妹とのこと。ああ・・・兄を殺された妹って立場がキャルと被りすぎで怖い。堅気を貫け〜と念じたいところだけど、まあここで出てくるってことはなんらかの意味があるんだろう。仇は志賀になるわけだが・・・はてさて。
それにしても番傘wwwwwwww やくざ演出こだわり過ぎだろwww
梧桐&志賀にはほんと笑わせてもらったわ。
まあそんなこんなでキャルのいたであろう部屋が爆発したりクロウが失踪したりと兎に角見どころが絶えない本作。今回の感じを見ると、ツヴァイ的にはキャル>アインって感じがしました。涙まで流してしまうところをみると、相当に感化されたんだろう。事実彼の中では今後のプランとして“辞める”or“逃げる”ってことまで考えていたくらいだし、ここへきてのキャル喪失はかなりの痛手になりそう。てか辞めるってなんだよwww マフィアのそのあたりの落とし前のつけ方は知らないけど、つい丁重に辞職届を提出してるツヴァイを想像してしまって壮大に吹いたわ。
まあなんにせよ、キャル喪失がツヴァイにどう影響するのかはかなり見もの。個人的には黄色ランプ点灯って印象。次回のツヴァイにカリスマ暗殺者としての姿はあるのでしょうか。
次回「対決」
ものすごくストレートなサブタイだけど、6話に続き虚淵氏脚本によるオリジナル回らしい。
期待するほかあるまい! あ、てか今日DVD1巻発売だ。長いDVDマラソンが始まる。
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