※前回レビュでタイトルを誤って４話にしていました。グーグル先生でどうやら上のほうに来てしまうらしく、４話レビュ目的で３話レビュに行きついてしまった方申し訳ございません。
粗筋
戦場ヶ原が地理に明るいということで、阿良々木は八九寺を連れ目的地である綱手さん宅(八九寺の元母親宅)を目指す。が、何度向かっても目的の住所を通り越してしまい、仕方なく一同は公園に戻ることにした。忍野曰く「迷いうし(迷子の蝸牛)」という怪異の仕業らしい。そこで戦場ヶ原は忍野宅へ向かい解決策を訊くことに。
次回へ。
感想
ＯＰは動かないバスカへの当てつけのような激しい感じ。一方ストーリーは今回も会話主体で場面はあまり動かない展開。たぶんこの進行スタイルは今後もあまり変わらないんでしょう。前回よりは怪異の内容に踏み込む会話もあり、それほど退屈とは感じませんでした。ただどうしても怪異に関しては忍野が出てこないと盛り上がらないかなと。電話では濁すというか核心についてなかなか触れないのでもどかしかったです。まあでも忍野が登場しなくても怪異は解決するんだぞっていうストーリーとして、ひたぎにそれを伝えさせるというのは悪くない展開なので次回に期待です。
キャラクタ面では個人的に阿良々木のつまらなさが浮き彫りになった気がします。ここまでの阿良々木の言動を見る限り、ひたぎの言った浅学非才はなかなか的を射ているんじゃないかと。別にそういった駄目男は嫌いじゃないですが、無能なくせに何故か上から目線の言動が逐一気に障る印象は否めないです。特に会話が多い本作では、阿良々木のその非才さが負の功績ともいうべく、決定的に作品の魅力を削ぎ落としている印象がありかなり残念です。今回も幼いならではのボケをかましてくれる真宵という貴重なキャラが加わってくれたのに、阿良々木の受け答えが冴えないのはかなり痛い。小学生相手に「ＰＴＡとは何の略だ」と訊いたって別段面白い方向に話が膨らむでもなく、日常自販機のくだりも「定価販売なんだな」というつまらなさすぎる呟き。ツーリングのくだりも小学生なら別に面白い勘違いでも何でもないと思うし、それでいてバスガス爆発という知り合いが３人ほどいるという真宵の発言には一切突っ込まず。ことごとく会話を膨らませることを妨害している阿良々木は、今のままだったら正直好きになれないかもしれない。
その反面女子はなかなかにいいキャラで、好感です。ひたぎは今回のような本筋から一歩引いたような立ち位置がいい塩梅だと思いました。むしろ今回くらいの役割でもその強烈なキャラの印象はまったく衰えないし、前回くらい出張るとちょっとくどいと思うので、今回の立ち位置をキープして欲しいです。子供嫌いのくだりで真宵のいった「邪魔だ、どこかへいけ」は阿良々木×ひたぎの伏線と思いましたが、そんな可愛いもんじゃありませんでしたね。子供嫌いの理由の「一人残らずｒｙ」は流石に誇張感が強すぎてちょっと引いたけど、どう接すればいいか判らないから嫌いという点は同意。「その子と二人きりになんて、しないで」と自転車で走り去るシーンは真宵にしてみればこの上なく酷い発言だけど、視聴者としての立場からはひたぎの徹底したＳっぷりにちょっと興奮したりして。それとやっぱり黒タイがいい、素晴らしい美脚。ひたぎが忍野から解決策を訊いてきて、次回どんなＳぷりを見せてくれるのかは楽しみです。
真宵もこれまた見事にひねくれた少女ですが、時おり見せる満面の笑みがかなり可愛い。真宵の笑顔はなんか突発的ですよね。情緒不安定な感じが小学生っぽくていいです。ツーリングのくだりの笑顔はかなり可愛い。
注目の怪異はひたぎに続きどうやら母親繋がりの様子。母の日や阿良々木の妹との確執、羽川が家に居づらいなど、本作では家族に焦点を当てる話題が多いですね。どこかねじ曲がり妙に冷めた感じの登場人物とそれに見合った殺風景な街を舞台に家族愛を描く作品なんですかね。阿良々木には失望しかけてるけど作品の雰囲気は悪くないので次回も期待です。
- 作者:
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/06/30
- メディア: ムック
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: SMR
- 発売日: 2009/08/12
- メディア: CD
