
粗筋
団体戦決勝は衣が大量のリードを保ったままオーラスに入った。「麻雀って楽しいよね」咲は突如語り出した。自分と麻雀を打って楽しいといってくれる人がいる、衣は素直に嬉しかった。感覚の傀儡ではなく、衣が自分の感覚を選び、信じて切ったイーピンは咲の清一色、対々和、三暗刻、三槓子、赤ドラ1、嶺上開花=数え役満32000点への振込みとなった。大明槓嶺上開花の責任払いという大会ルールのもと、咲は衣から32000点もぎ取り逆転に成功する。すなわち全国大会への切符を掴んだのだった。
感想
南3局のあっさり具合にはドキドキ。咲どうやって逆転するの? と。しかしまあなんとか盛り上がりを保ったまま終われたんじゃないでしょうか。大明槓の責任払いっていうルール(ちなみに私はやったことない)と咲の能力を最大限活かした〆となり、最後の最後にもっともオカルティズムな和了を見せてくれました。最後の和了は槓した時点で咲の逆襲は判り切っていたも同然なわけで、その後にいちいち段階を踏まなくてはならなかったためやや間延びした感じでした。が、BGMや牌のキラーンなエフェクト、キャラの表情による演出はそらもう壮大でしたね。なんにせよ、最後は役満、ようやっと咲の主人公らしい姿を見ることができ不満はありませんです。
衣のほうのフォローもなかなか良かった。以前カツ丼の言った“麻雀を打たされる”の意味がいまいち判りませんでしたが、なるほどそういうことかと。作中たった一言だけど、衣の最後の振り込みが自分の意志の結果であるということを示してくれたことが、むずむずを解消してくれた感じで心地いいです。「強いが故の孤独」というテーマも今後衣が麻雀に能動的に接することで解消されていくことでしょう。生まれ変わった衣がどれだけ強いのか、それとも弱いのか気になりますね。そして龍門渕といえば井上純! とでもいえるくらい最後の純はかっこ良すぎた。
唯一残念なのは風越女子です。池田は最後の最後までどう考えても池田のような常人には無茶な策略ばかり考えていましたが、その切実さポジティブさは咲が覚醒した場面ではいいボケっぷりでした。流局30回のくだり面白すぎ。で、まあそのまんま負けちゃったとこまではいいんだけど・・・やっとコーチ出てきたと思ったら言うことそれだけかよ、と。というか3年生は最後の団体戦だった、という事実にもっと悔しがれよ!! もう聖母とチーム組めないんだぞ! まあそんな感傷に浸っているようじゃ名門校のコーチなんか務まらないのかもしれないけどね・・・。それでも池田のテンション押しみたいな感じで風越女子エピがあっさり終わってしまったのは残念。もうちょっと丁寧に彼女らの結末を追って欲しかったけど、尺的に仕方ないか。ただ風越は来年も駄目だな。ニュータイプいないし、この世界での麻雀は常人には辛すぎる。
さて、決勝までの試合も含め10話以上の大会編、ようやく終了です。決勝4校の選手、ギャラリー、解説、と隅々までいい味出してたと思います。なんやかやぶっ飛んでて楽しかった!
なんだかハルヒのループを抜け出したのと同じくらいの清々しさで、よもや最終回と勘違いしそうな気分ですが来週は早々に水着回w 今後のオジリナル、GONZOがどこに向け突き進むのか色んな意味で楽しみだw

- アーティスト: 宮永咲(植田佳奈),原村和(小清水亜美),片岡優希(釘宮理恵),染谷まこ(白石涼子),竹井久(伊藤静),畑亜貴,虹音,安藤高弘
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2009/05/27
- メディア: CD