
粗筋
3日前くらいから阿良々木にやたらと付きまとってくる神原駿河。
ひたぎとトゲトゲしくもラブラブな生活が始まった阿良々木だったが、突然の怪異が彼を襲う。
感想
先々週の内容がSPとは知らず「1クール作品で総集編ってアキカンかよ!」と肩すかしをくらった気分でしたが、みゆきちキャラの為ならばいつまでも待とう、と殊勝な心構えでテンション保ちました、そして先週金曜。コミケで疲れ眠い頭に鞭打って視聴した6話、駿河の出番は残念ながらあんまりなく、またも肩すかしをくらった気分に。
ただ見返してみると阿良々木をはじめひたぎ・羽川・真宵とそれぞれのキャラが少し成熟したような印象を受け、今まではほとんどうんざりだったそれぞれの会話が結構素直に楽しめました。これはとても嬉しい傾向です。まず阿良々木の言動がそこまで鼻につかない感じで、むしろ駿河に感じていた「ヤリズレエ」という感想はまさに私の心中ど真ん中の意見、初めて阿良々木とシンクロした気分でした。神原、面倒臭いがそこがいいキャラだなあ。敬語とタメ語を入り混ぜた妙な後輩像、沢城さんのハキハキした演技がなんだかいびつな好感を抱かせてくれました。
そして真宵との絡みもテンポがよくてかわいらしくも楽しくもありました。一番好きな場面は神原が「阿良々木先輩御武運を」といって駆けていき、阿良々木が溜息をついた直後「良々々木さん」と真宵が呼びかけるシーンです。やっと面倒臭いやつが消えたかと思いきやもう一人うざったい餓鬼が、これには阿良々木もうんざりでしょう。「かみまみた」→「わざとじゃないぃっ!!」のところは流れが判りませんでしたが、なんやかや阿良々木も苦労が多いな、と久々に彼の身を案じました。他にもひたぎとの明るい将来計画もこんな女の子が彼女だったらめんどくさいだろうなあと思いながら見てました。だんだんとひたぎというキャラの腹の中が見えてきました。
で、一番気になったシーンは阿良々木がひたぎのことを帰る道すがら思うシーン。「もし出来るなら、戦場ヶ原には失ったもの、捨てたものを取り戻して欲しい。〜中略〜だってそれは僕には絶対に出来ないことなのだから」というところ。ますます気になる阿良々木の過去。彼は怪異によって何を失ったのか、何故取り戻せないのか、彼がいまのような性格になってしまった原因の全てがそこにあるのなら是非見たいストーリーです。ただ今回でいまの阿良々木が過去の怪異があっての阿良々木である、ということが明確にされたおかげでなんとなくこれまでの彼の被害者気どりっぽい言動が許容できる気がします。彼がいまあんなにもひねくれ、冷めてしまったのは怪異の所為であるってんなら仕方ない、私は阿良々木があんまり好きじゃありませんでしたが、そんな私にそんな感じを抱かせるいい台詞、演出だったと思います。
そして最後の鮮烈な強襲シーン。SEがかなり生々しくてビビりました。次回期待です。