
粗筋
阿良々木が死ぬか神原の腕を斬り落とすか、どちらかしか解決する方法はない、と忍野はいった。
はたして、神原に取り憑く怪異との直接対決となった阿良々木は生き延びることができるのか。
感想
相変わらずの文字責め、台詞責めだったけど、でもすごく良かった。忍野最高でした。直球で嫌味なあの物言い、お人好しすぎる阿良々木にはいい薬です。阿良々木を見放したようなそうでないような曖昧で楽しんでさえいるような態度をとりつつひたぎに連絡。ほら解決したじゃん、みたいな忍野のしてやったり劇場でしたね。櫻井さんの毒味ある演技いいなあ。突き詰めて考えれば阿良々木がボコボコにされなくたってひたぎが神原に宣言すれば解決じゃんって感じですが、そう簡単にひたぎが動くはずもない、そんなとこまでしっかり読み切っていた忍野の思慮深さ、たまんないな。そして今回は阿良々木もよかった。阿良々木の解説がなければ忍野のそんな策士な部分まで読み切れていなかったかもしれないし、傷の回復が早いとはいえ身体を張った怪異の解決ご苦労様ですって感じです。まあ自分が死ねば云々あたりは別に感慨も何もあったもんじゃないけれど、それでも息絶え絶えに状況を解説するお人好しな阿良々木クンはよかった。ひたぎ編も真宵編も怪異解決の解説は阿良々木によるものでしたが、今回は彼自身に身の危険が及んでいるという切迫した状況がとても盛り上げたと思います。これまでは怪異に直接出会ってはいるものの、なんだか枠の外にいて、いつのまにか解決って流れがあっさりしすぎてつまらなかったけれど、今回は血の流れる怪異なだけにビジュアルの効果もありましたね。
で、なんといっても神原verのOP、そして呻き、叫び、告白! ほんとずっとにやにやしてました。あの演技見れただけでもう大満足。とりあえずOPが欲しくって本作始まって以来グッズを調べたんだけど、初回版BD/DVD買わないとCD手に入らないんですか。流石に「するがモンキー」だけ買おうかって気にもなれないけれど、OPは聴きたいどうしよう。サントラとか出ても1番だけしか入れなさそうだし酷い商売だ、コンチクショウ!