
それにしてもたかだか新人アイドル歌手であるネネの曲が存在感あるね。
感想
アルファルドのカリスマ性を一層際立たせた、そんな1話でした。カミングズとのやりとりもカナンとのやりとりもかなり痺れました、かっこよかったです。リャンチーをあまりにも簡単に切り捨てた蛇頭目のアルファルド、その無情なる方針には驚きとともにやや幻滅しましたが、いやはや「だってだって愛なんだろ」の一言で前言撤回、人情とも研究熱心とも取れる彼女の姿には思わずにやけてしまいました。
カミングズもいい愛を見せつけてくれました。エアガンと本物の拳銃の判断もつかぬくらい決死の思いで撃った一発のBB弾、ヘリコプター内でのキンっていうSEと緊張感のあるBGMが完全に正反対でいい阿呆演出でした。それにしてもカミングズはリャンが本当に大好きだな! 見上げたドMですよ、彼は。カミングズが命をひとまず救ってくれたことをリャンが知ることは残念ながらないだろうけど。で、殺される対象となったリャンは見事に暴走中。もうどれがフラグかさえ判らぬ暴走っぷり。はたしてリャンは死ぬのか。ここまで壊れてしまうと、アルファルドが懸念するようにいらんことをして蛇を窮地に追い込みそうですね。
一方主役たちの車旅は、途中ユンユンを携えそれまでの目的地、サンタナが消した村へ。前夜にカナンはハッコーにかなり攻撃的な態度をとられたのに一緒に後部座席に収まっている図にやや違和感。ハッコーの示した「あなたの所為」っていうのはカナンのなかでどう解釈したんだろう。それと死に際を故郷で迎えようとしていたユンユン。能天気な彼女にしてはかなりネガティブな発想でちょっと意外でした。まあマリアのポカポカで完全にギャグと化した感はあるけれど、これで今後の旅のお供としての要因はできた、って感じですね。マリア、ほんと可愛いなあ。
そんなギャグなのか深刻なのか判らないシーンの最中に現れたアンブルームの男。「殺さないでぇぇぇぇ!」とハッコーが叫んだ故に殺してしまった悲劇。あのシーンに何を見せたかったのか判らないけど、ミノさんの「撮っとけ」という台詞が印象的、そういえば彼ら記者&カメラマンだったね。それとこのシーンはサンタナがハッコーをミノに任せる布石でもあったのかもしれない。そんなサンタナは元CIA勤務。いやはや無駄に話でかいな、と思わざるを得ない。ともかく以前出てきた米大統領は対テロとか言う前に自国の秘密組織をどうにかしろ。彼の話から消えた村の真相、蛇がフラワーガーデンなる施設でボナーやアンブルームを抱えているという概要については判明しました。けどこのあたりの話がカナンやマリアとどう関係しているのかは未だ不明。
ただ流石に終盤突入だけあって煮詰まってきた感じはかなりしますね。とりあえずはアルファルドにカナンを殺す気がなさそうだし、本作が面白いかどうか、すべてはカナンとアルファルドの過去の因縁と現在の蛇の計画次第だと思います。