
粗筋
ドライは美緒を人質にとり、玲二に逃げるなと告げる。
玲二とエレンは別行動をとりこの閉塞した状況を打開しようとするが・・・。
次回へ。
感想
キャル劇場って感じでした。キャルの憎しみが如何に深いかっていうことに重点を置いたようなストーリー。てかリズィ姐さん・・・。リズィは死なずにエンディングを迎えるんだろうなあ、なんておぼろげながら感じていたつもりになっていたんですがね。クロウでさえ撃てたリズィが、何故キャルを撃てなかったか、むしろクロウを過去に撃ったからこそキャルを撃てなかったのでしょうか。「銃が重すぎる」っていう言葉や引鉄から指を外したリズィの言動から、キャルを撃たなかったのは躊躇でなく撃たないという決断をしていたように思いますが、その心は、というちょっとモヤモヤも残りました。ですが「超えちゃいけない一線」とかリズィの回想とかはいい演出でした。オルゴール、確かに長かったけど退屈させない緊迫感が詰まっていて悪くないシーンでしたね。
今回いちばんよかったシーンはキャルが美緒を連れてバイクで無茶するとこ。BGM、SEそれと美緒のびびった表情がかなり良かった。全然可愛い顔じゃなかったけど(黒眼より白眼のほうが大きかったしw)、リアルでした。そして沢城さんの演技が圧巻。「リズィ」の発音が妙によくて笑いましたw 吸ったり吐いたり息遣いがホントいいなあと見蕩れますね。息遣いでさえ抑揚(っていうのかな)が効いてて「ああ玲二が憎い・・・でも・・・!」みたいな感じが一言一句から伝わってきます。一方今回エレンはあまり出番がありませんでしたが、存在感はばっちりって感じでしょうか。玲二に対する発言が一幕とは違った緊迫感がありました。それと次回予告が秀逸すぎました。「あなたが生き延びてくれたらそれは私の生きた証です」・・・「です」だと! と耳を疑いましたが、ここへきていきなり出てきた敬語がエレンのその切実さを物語っててとてもよかった。
まあそんなこんなでもうあと3話、大詰めですね。サイスはまだ傍観者気どりですね。悪の操作役ってポジションこそサイスの求める立場だと思いますが、その牙城が崩れるときは来るんでしょうか。サイスは一幕最後のように追い詰められて無様に死ねばいいさ。そういえばサイスの部屋のテーブルの上に置いてあった銃ってエレンが一幕最後でジャムった銃? 妙に映されてたからなんか意味があるのかと思ったんですが、どうなんでしょ。次回「対峙」。
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私も美緒のあの白眼が広がった表情はよかったと思います。これで彼女もギャルゲー的萌え世界から、この作品のメインストリームの「暗黒ロマン」の世界に仲間入り。その後、ハードでエグイ話を語って聞かせるキャルは「さあ諦めてこっち系のキャラになりな♪」と言っているよう。なおも否定しようとする美緒は、ギャルゲーの清純キャラが必死に自分を保とうとしているようで、不憫なのに、なぜか面白い(という鬼畜な私)
ご指摘の沢城さんの息遣いは本当にすばらしいですね。特に今回おおっ!と思うのはリズィを鼻で笑うところですね。本の編集に関る仕事柄「話し言葉とは呼吸の一種である」と意識することがよくあります。マンガや小説、詩などでは特にそういうことが多いです。そういう見方をすると、アニメや洋画の吹き替えではわかりやすくするために、どうしてもちょっと表現が大袈裟になってしまうことがよくありますね。「鼻で笑う」もシニカルに見ると「鼻で笑うって、こんなわざとらしくやる奴いねーよ」ということが多いと思うのですが、今回の沢城さんは違いました…。リアルで「鼻で笑う」のはたいていこんな感じの、「ちょっと待て、お前、今笑ったろ!ちゃんと聞こえたぞ!」と言いたくなるような感じだろうと思います。本当にリアルですし、誰も自分の気持ちをわかってくれないという思いも逆に伝わりますね。この辺の役の掘り下げ方もすばらしいと思います
そして次回予告…ちょっと待てオイ…これもやっぱり次回のセリフから引用なのか!?そんな今回でした。うーんよかった…これまでで一番好きかも…そんなイケナイ私でした(笑)
それでは失礼します
>サイスの計画が遂に最終局面に入ったことを伝えていたようですね。
まさにそんな曲でしたね。このまま一気にいくぞって感じが伝わってきました。エレンとサイスの思考、求める像が似通っているのは、やはり師であるサイスの思想をエレンが受けていると考えるべきですよね。切りたくとも切れないサイスとエレンの縁にぞくぞくします笑
>私も美緒のあの白眼が広がった表情はよかったと思います。
美緒は登場以来大して惹かれる要素がなかったんですが(エレンが偉大すぎて)、あの表情で一気に好きになりました。清純派キャラの意外な表情はツボです。
>なおも否定しようとする美緒は、
アニメやドラマの人質って総じて勇気ありますよね笑 まあ人質経験がない私が何を言おうともリアルではないんですが、あの状況でキャルに反抗してまで自分を肯定しようとする美緒の強さはこれまた意外でいいシーンだと思いました。キャルの言うことが真実すぎてwesternblackさんのおっしゃるとおりお嬢様故に滑稽でもありますが笑
>本の編集に関る仕事柄
おお、なんと! かつて私が最も憧れた職業です。純粋に羨ましいです笑
>「鼻で笑うって、こんなわざとらしくやる奴いねーよ」ということが多いと思うのですが、今回の沢城さんは違いました…。
ほんとに沢城さんは他の誰でもないキャルになりきってますよね。吹き替えの外国人に声を当ててる感じで違和感が一切ないのは素晴らしいです。それと沢城さんの素晴らしき所はわざとらしい「鼻で笑う」という表現もとても可愛いところですよね笑
>これまでで一番好きかも…そんなイケナイ私でした(笑)
これは23話の出来が一番良かったということでしょうか、それとも衣服を剥がれた美緒がよかった・・・ということでしょうか笑