粗筋
「この映画絶対成功させるぞ!」。ハルヒを励ましたことで事態が深刻化するとは思ってもみなかったキョン。喋る猫や再三のみくるビームなどハルヒの及ぼす影響は力を増し続ける。映画はフィクションであるということを確実に判らせないといけない、そんな指摘を古泉から受けたキョンは、ハルヒに映画を映画で終わらせるための魔法の言葉を思いつくのだった。
感想
エンドレスエイトに続きダラダラ進んだ印象が強い溜息シリーズも今回で終わり。なんというか今回で今期のハルヒレビューは終わりか、と思うと落胆の色を隠せないでいます。まあでも今回の新アニメーションは穴埋めだったと割り切って考えればまあいいかとも思え・・・ない・・・。やっぱりエンドレスエイトは最低の構成だったという思いはまだギャグへと昇華させて考えることはできませんね。まあ最終回のあとに「第二期制作中!2010年春放送決定!」とかテロップが入ったらまた抱く思いも変わってくるけれど、どうでしょう。
さて個人的最終回。キョンの発言をいちいち回りくどい解釈で答えるシャミセンが場違いすぎてホントに面白かったです。それに乗っちゃう古泉もいいボケでした。シャミセンの「私が発している音声がたまたま偶然にもry」っていうのは後の長門との会話、「私がどんな真実を告げようとry」とリンクしていますね。長門が言えばキョンだって視聴者だって真実(に近い)と確信できるのに、こういうところは融通が利かない、という長門の個性が目立ったシーンでしたね。シャミセンと長門の回りくどい思考回路が似通っているのは、ハルヒが設定した猫だからなのでしょうか。それと今回みくるから団内不和をもたらすような発言が飛び出しましたが、ああいうときって「私は含むものがあるわけじゃないんだけど・・・」みたいな弁解を言えば言うほど逆効果な気がしますねw 「古泉君の考えは彼の機関の一説であって確定ではないから信じすぎないほうがいい」と言えば済むことなのに、ああやってオロオロしてしまったら何か含んでいるようにしか見えないという皮肉。まあ人生をスマートに生きれないところがみくるの良さであり、そのへんよく描かれた場面だと思いました。それと古泉の冗談。これもまた古泉が言うことで本当に冗談なのかどうか判りずらい場面でしたね。今回は団員それぞれとキョンが対話することでハルヒの謎に迫り、むしろ謎を広げるばかりの展開でした。結局ハルヒについてはまだなーんも判らん、といったところでしょう。
最後は原作のプロローグをエピローグに持ってくるあたり、新作最終回って感じの締め方でした。まあ以降の再放送分を見る予定のない私にとっては綺麗な終わり方だったように思います。結局消化しただけで一切進まなかった「涼宮ハルヒの憂鬱」でしたが、商魂逞しすぎる角川が2期をやらないわけないと思うので、私も気長に待つ生活に戻るだけですね。
ということで今期のハルヒ感想は終わりです。
実は3クールでしたみたいなことがあればまた感想書きますが笑