
粗筋
咲は東横のステルスを見破り個人戦第9局でトップ取りを達成、順位を5位に押し上げる。個人戦ラストとなる第10局、ほぼ全国行きの切符を手中にした福路は再び久と、そして加地木、透華と卓を囲む。2位の和は池田、井上、国広と、咲は現在3位の南浦、蒲原、吉留と卓を囲み最後の戦いに挑む。
感想
透華あああああああああああああああああ!
やれやれだぜ。まあ10局目の卓紹介の時に「東京のファミレス行きゲットですわ!」と意気込んでいたのを見て、ああこれは落ちフラグだなと思い覚悟は出来ていたんですが・・・帰りの車の涙・・・。あれを見せられちゃあ叫ばずにはいられないですね・・・ガックシ。
さて注目の全国行き3人は福路キャプテン、和、咲と決定致しました。おめでとうございます。透華ファンである私ではありますが、この3人を選んだスタッフの意向に異存なく、やはりかという気持ちのほうが強いですね。ただ展開的に問題が多かったのは間違いなく、まず最終局の面子がそれぞれおかしいw 注目卓と捨て卓がはっきりしすぎで面子を見た時点でちょっと萎えました。それとやはり咲の急上昇。いくら主人公補正といえども・・・と感じざるを得ない嶺上開花の嵐でした。
主人公を負けさせないことで負の展開を作らなかったことはキャラアニメである本作として間違っていないのかもしれませんが、もともと咲は目立った主人公ではないし、他校も立っているキャラは多いので、各々不満はさぞ多いことでしょう。何より咲のスタート出遅れが手抜きというのがミステイクです。流石にここまで大詰めにきて、咲の手抜きは優しさ故の行動だから・・・と好意的にとってくれる視聴者は少数派ではないでしょうか。しかし咲が強すぎるだけに、3人決定事項の上でこれ以外の方法を用いて個人戦に見せ場を作るのは確かに難しそう。キャラが豊富すぎるばかりに・・・という悩ましいジレンマですね。私は咲も好きなので全国へ行くことは勿論嬉しいですが、行かせるならなんとかもう少しうまくやって欲しかった、の一言に尽きます。
それと最終局始まる前から全国行きがほぼ決定事項になっていた福路キャプテン。こちらも大好きなキャラなので突破は勿論嬉しいのですが、何故彼女だけハラハラ感をなくしたのかはかなり謎。キャプテンを断トツにしてしまったことで結局スポットが当たったのは久と咲の清澄勢ばかり。久にスポットを当てたのは全国へいけないことへの配慮だとは思いますが、それなら加地木にも当ててあげろよ・・・とここでもキャラ豊富故のジレンマ。まあこれも主要校補正なので仕方なのないことではありますが、局開始前の「これが私の高校生活最後の公式戦・・・」という加地木の言葉が虚しいです。
そして新キャラ南浦さん。彼女を出す意味はあったのでしょうか。前回団体戦なんて、と見下したような言い方をしていたので咲と和の友情あたりを見て改心でもするのかな、とか思ってましたが「南場で数絵を凌ぐ相手が県内にいたとはなぁ」と芳忠さんの渋い声で〆て終わりでした。まあもし改心したようなシーンやなにやらを詰め込んだって誰の得にもならなかったとは思いますが、ほんとなんで出てきたんだろ。好きも嫌いもない本当にどうでもいいキャラで終わってしまったので、南浦さんを出さずに他のキャラをもっと映せばよかったのにと思ってしまいますね。
まあ何にせよVIVA清澄、久、咲ってだけで個人戦が終わってしまったことが惜しいです。決勝進出を誰にするかは兎も角、もっと他校を活かしたストーリーに出来ただろうなあと思うと残念ですね。まあある意味良くも悪くも主人公は咲で清澄高校だ! という活躍を見た気がします。あと2話、夏祭りと合同合宿で本作は〆るようですが、ぜひ他校に存分にスポットを当ててほしい、と個人的に願っておきます。

- アーティスト: 宮永咲(植田佳奈),原村和(小清水亜美),片岡優希(釘宮理恵),染谷まこ(白石涼子),竹井久(伊藤静),畑亜貴,虹音,安藤高弘
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2009/05/27
- メディア: CD