2009年09月19日

【アニメ】Phantom〜Requiem for the Phantom〜25話「決着」【感想】

たまにはさ・・・。
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並行世界を思わせる描写を入れてくれたのは救いでした。
キャルの妄想であれ何であれ、報われぬキャルが最後に見せた笑顔が最高。





粗筋

玲二とキャル、罪深き二人の因果が今ここに決着を迎える。

次回へ。


感想

クロウの次はキャル・・・。メインキャラの死を弔うかのように虚淵氏脚本でした。エレンとキャルの約束を破棄し、玲二が「キャルは俺が殺る」となった流れがスムーズというか納得できる展開でとてもよかったです。

まずAパート序盤は美緒。美緒母が父親(海典のことですよね?)は私たち堅気の生活に憧れ、だからこそ生きていられる、みたいなことを言っていました。まあ極道が地獄、堅気が日常というのは本作の通説で、エレンが玲二のそういった堅気だった頃の記憶を持つことに憧れ生きていられるというのと同じですね。ただ美緒母や海典についてはキャラの掘り下げがほとんどなかった分、極道だって好きでやってんじゃないの? とも思えてしまったため極道界の厳しさを語るにはあまり説得力のない語りかけだったような気がします。
しかし美緒への忠告を含んだようなその語りかけの裏には、同時にファントムたちを思わせる語りだったようにも思います。エレン・キャルは玲二に憧れ、想いを抱いた二人ですが、憧れた方向性がすっかり逆であることに気付きました。エレンは玲二の普通の人間としての強さに憧れ、逆にキャルは玲二の暗殺者としての部分に惹かれてしまったようです。二幕最後では玲二がキャルのその憧れ、歩み寄りを止め、また彼自身キャルの住む世界へ帰りたいと望み、約束しましたが、結局あの晩以降二人は会えずキャルは間違った道を進んでしまった・・・。図らずも玲二の祈りを壊してしまったキャルはやはり死ぬしかないんだろう、そんなことを思わされました。
そして、美緒の玲二への電話はおそらく彼女の最後の仕事だったのではないかと思いますが、ある意味美緒らしい、美緒にしかできない役割をしっかり果たしました。どう考えたって玲二は美緒の住む世界に戻ってこられるはずはないでしょうが、それでも美緒が待っているという決意を表明したことは、僅かでも玲二に希望を持たせたのは間違いありません。美緒がエレンやキャルのことを気にかけていたのも、恋愛事情云々ではなくファントムたちを受け入れる世界は必ずある、そういったある種の赦しを玲二に伝えることで希望を持ってほしかったんじゃないかと思います。美緒の言葉は最初から最後までお嬢様理論で、裏の世界にとっては、玲二にとっては、甘言でしかありませんでした。しかし本作でそういったものの見方をできるキャラは彼女を差し置いて他にいないでしょう。玲二に特段何か応えてほしい風でもなく、悲しみをこらえて伝えた美緒の言葉は、彼女の器の大きさを示したようないいシーンでした。
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そんな美緒の支えを受け玲二が向った廃教会。ここも名シーンでした。虚淵氏脚本はまあ台詞が濃い! エレンの「あなたを失うなんて絶対嫌」「あなた優しいもの」と我儘っぽいことを言ったところも良かったですね。エレンがここまで具体的に玲二を評価し発言したのって初めてじゃないですかね。欲望に素直で、それでも落ち着いて玲二と会話を交わすエレンが切なげで、且つ可愛げもあって心の機微が台詞一言ひとことから伝わってきました。また極限の切なさともいえる静かなる悲鳴、私ドウスレバイイノ? のところもとてもよかったですね。「人を殺してまで得られる自由って何?」。エレンにこの台詞を言わせるとか・・・切なすぎる。これまで人殺ししかしてこなかったエレンがこうやって自分の過去を否定してしまったら何も残らないのに。しかしその究極の問いにうろたえることもなく、抱きしめて「探そう」と囁く玲二は流石でした。玲二がいればエレンは大丈夫。ちょっと(いやかなり)悔しいけれど、もう玲二に託すしかありませんね。

で、最もにやにやしちゃったのが、エレンVS志賀率いる梧桐組のシーン。楽しみにしていたアクションシーン、こういっちゃ決め付けがすぎるけど、予想以上に機敏な動きで描かれていてかなりテンション上がりました。やっぱエレンかっこええなあ! BGMも盛り上がりにつられて思わずにやにや。バトル序盤のくるって回ったところが紅最終回の真紅朗を思わせる華麗さで思わずゾクっ。最高の演出でした。ファントムにとっては志賀の言った「化物」なんて褒め言葉の部類でしょう(本人たちがどう思っているかは知らないけれど)。所謂ファントムエフェクトは今回見られませんでしたが、来週量産型との対決できっと見られるはず。楽しみ。
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そしてキャルの最期。こちらはエレンのアクションシーンに比べ、しっとりとしたシーンとなりました。BGMの切り替わり方がもうほんとに最高で・・・。玲二も言ったように「こんなかたちでしか応えられなかった」因果は甚だ悲しきことでありましたが、ファントム故御免・・・って感じですね。こういう結末になることは判りながらも、やはり感じるのは無力感ばかり。ただ一瞬の迷いも許されないあの勝負できっちりとキャルを撃った玲二の決断力はすげえなと。キャルのどんな部分が玲二にここまでの決断をさせたのか、ということははっきりとは描かれませんでしたが、リズィがクロウを撃ったときと同じで語るのも憚られる何かがあったと解釈するしかないかなと思います。「ほんの少しだけ間違えた」のは玲二なのかキャルなのか。いずれにせよ、ファントムという同じ土台に立った二人は銃で決着をつけるしかなかったのでしょう。話し合いの余地もあったんじゃないか!? なんて甘いことを考えてしまうのは、私が美緒側の人間だからなのでしょうね。ここまでファントムたちはたくさんの人間を殺してきて、子供を殺したときでさえ玲二の非情さ万歳だったのに、身内キャラが死んだときだけ死を悼む自分の浅ましさがなんだか嫌になります。安っぽい言葉ですが、玲二はキャルの分まで幸せを求めないといけませんね。ああ・・・。
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そしてそしてついに迎えるフィナーレ。「俺は殺す。生きるために殺す」。これは1話最初の台詞ですね。この言葉をきいて私自身本作を見始めた初心を思い出したような気がします。生きるために殺す、という本作最大のテーマを思い出したことで、キャルの死もまた玲二の前には仕方のないことだったと、若干ではありますが割り切れる気がしました。
さあいよいよ最終回。どうみても咬ませ犬にしか見えない量産型ファントム。ファントムの称号はそんなに安いものではない、ということをきっと存分に見せつけてくれるはず・・・!
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次回「江漣」。エレンの最高の笑顔が見たい!



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毎度お世話になってます。

Phantom〜Requiem for the Phantom〜 第25話「決着」
Excerpt: 「最終決着へ・・・」
Weblog:マリアの憂鬱 Tracked: 2009-09-19 15:10

Phantom 〜Requiem for the Phantom〜 第25話 決着
Excerpt:  てっきり江漣とキャルの対決だと思っていたのですが…。玲二は強いですね。久々に江漣無双も見られました。
Weblog:つれづれ Tracked: 2009-09-20 23:07

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