感想
いろいろと物語が動き始めて、今後の展開が実に楽しみな本作6話の舞台は秋祭り。いまいち時間軸が判らなかった本作ですが、一応季節は秋らしく如何にも1年ものって感じがしますね。このままいけば進級というアニメでは稀有な行事が見られるかもしれません。
さて、本編はすっかりキャラ紹介編も終わったかと思いきや、忘れちゃいけない龍童パルス。今回ついにスポットの当たったパルスは銀髪のイケメンで、おそらく大きなお友達の1/3くらいを虜にしているナギサの恋敵でもあります。また彼もアニマリアンの一人らしく、リコに玩具の銃を向けられ発作を発症したり、生物逆進化論序説を求める理由の一つに「何故動物は滅びるのか知りたい」と、自らが絶滅危惧種であるような発言をするあたり、彼は狼のアニマリアンなのでしょう。彼は他のアニマリアンたちとは距離を置いているようで、且つ見下されているようですが、ときには強い口調でアニマリアンたちを威嚇し、またミサの側近的な役割も務めていたりと、なにかワケアリの様子。それからエンドテロップには「龍童パルス」と表示されますが、ナギサに自己紹介するときは「パルス龍童」と名乗っていました。狼のことはよく判りませんが、既に野生種が絶滅しているらしいアメリカアカオオカミを想定したアニマリアンなのかもしれません。ナギサが一目で惹かれたのは同じイヌ科だからってのもあるのかしらん。
他のアニマリアン、獅子山シシノシン、樺谷ポポタ、桐野リンジ、大造サンダース、地井ハヤト、半田シェイシェイ、新井ラクタローは相変わらず間抜けである意味可愛らしい笑 彼らとミサ・カノンとのやり取りはかなり抜けてて面白い。リンジが水溜りの水をぐびぐび飲むシーンはかなり笑いました。それからケイコリンことアメリカバイソンが暴走する姿を見て「マズいだろ」と言いつつも、カノンのもとに駆け付けたときにはみんなちゃっかり食い物を持ってたり、こいつらほんと食べることしか頭にねえなw って感じがツボでした。「人間の女の子誘うのって神経使うんだよなあ」という台詞からも判るように彼らは人間から動物になったというよりも動物が人間になっていると考えるべきで、制作スタッフが「動物が人間みたいに考えることが出来たらこんなこと考えてるんだろうなあ」という妄想を一生懸命している様子が窺えますね笑 その辺の会話の噛み合わなさ、思考の食い違いなんかが人間にとっては笑える風景として見ることが出来ます。けどミサやカノンだって同じアニマリアンのはず。その割には若干考え方が人間に近いですけどね。
一方主役のリコムたちはこれまでに比べ出番が控えめでしたが、それでも充分の存在感。恋のキューピッドとは名ばかりに、すぐにパルスに懐きじゃれあう二人は可愛すぎました。ナギサ的にも「子どもの我儘に厭な顔一つせず付き合うパルスの姿」を通して彼の包容力を見られたことは大きな収穫となったことでしょう。そういえば輪投げのシーンではナギサがイヌを狙い、リコがネコを狙う(射的も同様)というさりげない演出が施されていました。リムは白馬の王子さまなんかを信じちゃうようなメルヘンな脳味噌の持ち主のようで、小学生女子って感じで可愛いかったです。この三姉妹だけでも充分すぎるくらいの魅力なのに、カノンも相当可愛いからほんと本作のポテンシャルが底知れませんね。
脚本は土屋理敬氏、コンテはもりたけし氏、演出は土屋康郎氏、作監は3名(江上夏樹氏・吉田雄一氏・村田憲泰氏)、制作協力に武遊でした。
次回は「神浜峠でゾウを見た!?」です。
余談ですが、あにゃまるスタッフ(たぶんキングの方と思われ)のついったーでの発言によると「+」分の実写が今週から動物アフレコではなくなるようです。何がどう変わるのか判りませんが期待しておこうかなと。
「あにゃまる探偵キルミンずぅ」オープニング&エンディング主題歌(仮)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: キングレコード(株)
- 発売日: 2009/12/23
- メディア: CD