2009年12月25日

【アニメ】夏のあらし! 春夏冬中 12話「レーダーマン」【感想】

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感想

2期開始前から発表されていた小林尽氏の脚本(+絵コンテ)回がようやく12話で登場。
ゲストキャラの中の人に小林ゆうさん、小清水亜美さんを迎え、いつも以上にハイテンションのメンバーたちは見ていて面白かった。特にゆうさんは「あるワンシーンが描けなくて悩む漫画家穴守好実」を演じるだけでなく、「レーダーマン」のカヴァーまでしていて、この器用の仕方はかなり大胆。まさに新房シャフト的小林ゆうの取り扱い法みたいな感じだった。

ストーリーの本筋は「キスシーンが描けません、どうかあらしさんモデルになって」と懇願する穴守のもとへ締め切りを迫る編集者梅屋敷が登場。「印刷所で缶詰めになって描け」と梅屋敷に急かされる穴守を不憫に思ったあらしがモデルを了承し、じゃあ相手は・・・というもの。原作者がアニメ版でオリジナルの漫画家の話を描くというのはなんとなく面白い構図です。

全体的に捻った話ではなく、タイムトリップもありませんでしたが、あらしが梅屋敷に啖呵をきったシーンで「夏のあらし!」と言い放ったところに原作者魂が感じられました笑 2期がスタートしたときも時代劇風のコントでしたが、ああいうシーンは無条件にテンションあがります。涼子さんのキリっとした声と時代がかった台詞もとても合っている。「そうはいかのまたんきよ!」とか最高に笑った。あとこのシーンがピカイチで面白かったと思えるのは掛け合いの相手もぶっ飛んでいたからかな。いやはや梅屋敷、いいキャラでした笑 小清水さんハマりすぎです。「無理なもんは無理や! りぃむぅや!」が面白ぎて、こういう馬鹿みたいなシーンを馬鹿みたいなテンションで突っ走ってくれる本作がやっぱり好きだなと笑

で、Bパートも同じく馬鹿みたいなテンションで馬鹿みたいなシーンを突っ走る。あらしとキスをするのは誰か。相手に選ばれた一発目のカヤとあらしが顔を近づけるところの絵の描き方がセクシーで、個人的には結構ドキドキさせられました。今日のテンションだとほんとにキスをしてもおかしくないなと笑 が、敢え無く餃子で撃沈。やはりカヤは小宇宙。慎ましく厳粛な佇まいからは想像もつかないおバカなことをしでかしてくれる。今期はメインで出番があったわけじゃないけど、どんな場面でも欠かせないキャラですね。やよゐの心臓から口が飛び出るというボケはやよゐらしいというか、藍ぽんらしくてキュート。加奈子はなんというかほんと堀江さん凄く面白いです笑 
そして最大の見どころはやはり潤×ハジメ×あらし。ぶっちゃけやぶさかじゃないけどこんな土壇場で素直になれるわけない潤の言い放った「絶対嫌です!」が迫真で、でもあらしさんのことを考えるとどこまでもまっすぐなハジメには潤の叫びが聞こえずたとえ男とでも! と彼は勝手に腹を括り、そんなハジメの男気をあらしは理解しながらも潤とのキスに抵抗を感じて・・・。たった1分ばかしのあのシーンに今期のテーマが凝縮されているかのよう。ハジメの言うがままにギュッと目を閉じる潤の純さにときめかないはずがない! しかしときめいた直後、あの見せ方は心臓に悪い。ほんとにキスをしたのかとしっかりミスリードさせられました。一方であらし。菅原文太で彼女にとっての危機を回避したシーン、あらしの目が黒で塗りつぶされていたのは明らかに腹黒(確信的)な演出であり、あの絵一枚に見られるあらしの嫉妬の強さがかなり心地よい。その後素に戻って法を染めていたのも可愛らしい。

終盤はハジメの勢い押し。BGMに流れる「ハイスクールララバイ」が面白い。「100%片思い♪」がやけに耳に残る笑 山城ってよりも、塩の人っぽい歌い方な気がする。つまり塩に片思いってことで。で、オチはなんと穴守はなんと十五流。たしかに十五流がいつも座るところに穴守座っていましたしね。

で、〆は夕焼けに染まる方舟の屋根から。十五流の台詞からも判るとおり、明らかにこの最後を描きたいがための脚本だったように思います。9・10話で進展したあらし×ハジメの促進させるというか視聴者にとっても彼らにとっても確かめ合うような場面でした。涼子さんの可愛らしさと色っぽさの混在した演技が抜群に場景に合っていて綺麗に〆たな〜と。最後のハジメの独白も如何にもハジメらしい! 流石ハジメやらあらしやらの生みの親だ! そんな感じのラスト前でした。満腹!



おやすみパラドックス

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written by 亨太朗01:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 夏のあらし! 春夏冬中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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