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2010年03月11日

【アニメ】ダンスインザヴァンパイアバンド５話「シャドウオブヴァンパイア」【感想】

　　　

感想

前回で下がったテンションも一気に盛り返す面白さでした。
前回記者会見でミナとアキラのある種共同作業から一転、今回は再び学校と放課後の別行動
。どちらにも絡む三枝のポジショニングが今後のストーリーに大きく影響してきそうでとても興味深いですね。描写も凝っていました。

まずミナ＆三枝。家庭科室でひとりだけ端のテーブルにぽつんと立つ姫殿下。出ました悠木節「ひ！げそりじゃ」。とんでも勘違いをひたすら自信ありげにいうその姿に紫を思い出さずにいられませんね。そんな料理素人に手を差し伸べる三枝。何故かミナと三枝だけエプロンの柄が他生徒と違う。で、レッツクッキングな二人。いや笑えますね萌えますね姫殿下。「この程度で砕け散るとはなんと貧弱な卵じゃ！　仮にも幼き生命を守る殻であろうに！」と飛び散った卵を指さし叱咤する姫殿下。「あんまり固いとその幼き生命が出てこられません」とか言ったら「そんな軟弱物はこの世に生きる資格はない」とか言いそう。そして三枝に問い詰められてしゅんとする姫殿下。彼女のテンションと呼応して動くリボンが殊更可愛らしく見えるシーンでした。ただそんなほのぼのしたコント的な場面も三枝の一言で一瞬だけどこか不吉さが漂いましたね。「ズルいな……」。この一言とってみても三枝はやはり只者ではない予感。といってもその三枝の作りだした不穏な空気は一瞬で、その後はアキラに姫殿下手製の卵焼きと肉じゃがを振舞うという依然ほのぼのな雰囲気。
が、そこへ姫殿下を首相との会談に向かわせる一本の電話。敢え無く学校を早退することになった姫殿下の更衣中に対三枝との第二ラウンド勃発。ここは意外といえば意外。今回の料理を経て、ミナと三枝は恋のライバルながら仲良くなるのかなと思いましたが、三枝がアキラにあげたはずの指輪をミナがネックレスとして使っていたことで再燃。ミナは当然引かぬどころか明確に独占を宣言するし、三枝もアキラにあげたはずの指輪をミナがしていることへ強気な物言いをしましたね。「判ったらとっとと去ね！　妾は忙しい！」と発したミナからは威厳というよりも焦りのような感情のほうが強かった印象。以後のミナがアキラに電話をかけたシーンも併せて考えると、アキラはミナにとって最大の味方にして最大の弱点になりそう。

そのアキラは放課後、三枝と一緒にいるところをヴァンパイアたちに襲われる。こいつらがヴェラのいう「学校の裏の者」であり生徒会長を襲った者たちなのでしょう。ただ争い中にミナのことを姫殿下と呼んでいたことから、単に権力争いによる対立なのかは不明。また前々回登場の中国系ヴァンパイアはアキラの見方側の様子。小林ゆうが可愛い声を出そうとしている感じがして微笑ましい笑　
雨にぬれた体を乾かすために倉庫で服を脱ぐ二人。ミナへの嫉妬心らしきものを直接アキラにぶつける三枝。「こんなときでも自分の事よりｒｙ」というのは明らかに皮肉なのに、それに正面から答えるアキラはやはり抜け作ですね。その抜け作っぷりはミナに対しても同様ですが、今回はミナを信じるための土台を三枝に揺らがされ、以後ミナとのやりとりが気になるところです(指輪のこともあるし)。それとこのシーン面白かったのが、三枝の身体がグラマラスだったこと。ミナへの信念が揺らいだその直後にみた友人の濡れた裸体。いやタオル越しに色々と想像させるいいカットでしたね。アキラの頬染めからはミナの裸体を見たときとは明らかに違う性的な匂いを感じざるを得ない(男として笑)！　それだけにお約束の携帯着信が妬ましい。

一方でミナの首相との会談。ミナは「あなたがそういうならこちらは遠慮なく箍を外されてもらいます」といったようなもので、以後非人道的なシーンもかなり見やすくなりそうで楽しみです。色々と描写がリアルなだけに生徒会長の襲撃とかちょっと目を塞ぎたくなる感じでしたからね。ともかくヴァンパイアの王自らが自分たちを人外と認め、手段に信義も正義も糞もないというのだから、むしろ逆に今後のヴァンパイアたちの反則的な行動と内心それに諸手を挙げて賛同しているわけではなさそうなミナの心の動きに期待です。

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