
感想
今回もいろいろと噛み合ってないキルミンズ! 今回は怪盗ビューティーバットなる外部からの闖入者も参上し一層かき回される展開。敵も味方も全然状況を把握していません笑
さてさて記憶が正しければサブタイをカノンちゃんが読んだのは初めてだったでしょうか。「怪盗ビューティ・バット!」の力強い口調と「さんじょぉ?」のやんわりした口調のギャップがよいですね。で、今回メインのビューティ・バット。目的はへぼ探偵団ことキルミンズを倒すことにあるらしいです。へぼの由来はリコたちが中途半端な変身しか出来ないことが主みたいですが、その他の点をみてもキルミンズはかなりへぼい笑 一方でカノンちゃんもかなりのへぼ怪盗であることが冒頭から、というかこれまでの弄られ具合から判るので最初の2分みれば、「あー今回もぐだぐだね」と判る。このぐだぐだっていうのは本作においてはいい意味。毎度毎度のキャラの考えや動きの噛み合わなさからくるぐだぐだ感、それこそが本作最大の魅力かな。その判断に確定済の判子を押すかのようなルミコ先生のぐだぐだな妖精の説明笑 あの投げやりな感じが素晴らしいですな。ミニスカもたまらんし。
でまあルミコ先生がホントどうでもよさそうにさらりと紹介した神浜ショッピングセンターが今回の騒動のメイン舞台。図工の粘土細工を上手く作れなかったリコがショッピングセンターにある妖精を参考にしようとしていることを聞きつけたカノンが、じゃあその妖精を盗んでリコを困らせてしまおうと。いやはや素晴らしく無益な行動です笑
早速怪盗らしい行動に出ようと、キルミンズ宛てに犯行予告書を書くカノン。祖国ヴラドニアの公用語がヴラドニア語だったのか、ルーマニア語だったのかは判りませんが、カノンは記述に際しては日本語にかなり苦労しているようで、出来あがった文書もみみずが這ったような平仮名ばかりとかなりお粗末なもの笑 それをリコのポケットに忍ばせたまではいいものの、リコが噴水に落ちるというアクシデントもありもともと下手糞だった字が滲んでぼやけなにがなんやら判らないという状況に。
とにかく噛み合わない。キルミンズ内ですら噛み合っていないのに、ましてや外部の人間の思惑なんぞが噛み合うわけがない笑 「ショッピングセンターに飾られた妖精の人形をいただく」と書かれた予告書を結局、「神浜商店街チームのセンターにとられたボールをいただく」と解読したキルミンズ。キルミンズのブレインことタマオも「センターフライのマニアという可能性もありますね!」と今回は冴えない笑 一同、商店街チームでセンターを守る焼き鳥屋のトクさんのもとへいざ警備に!笑
一方怪盗ビューティ・バット側もピンク(けいこりん)とブルー(きりん)を仲間に取り入れ出陣の準備が整う。けいこりんは思った以上に害のない良キャラだとは思いますが、いつもパクロスのCMに出ているデぶたレを思い出させます。で、いざ行かんとショッピングセンターへ到着するも、当然ながら敵不在。カノンの苦労は続く。
よる8じ。トクさんの焼き鳥屋でかごにはいったボールを囲って待機するキルミンズ。なんてバカな図なんだ笑 しかも予告時間になっても怪盗が現れなかったことを自分たちの勝利である確信までする始末。トクさんの子供との接し方がまた微笑ましいシーンでもありましたね。でもいまどきの小学五年生があんな無邪気なことしていたら逆に警戒しそうだ。
当然のことながら事件はまだ未解決。というか始まってすらいない。キルミンズが報酬として(いや好意か)焼き鳥を振舞ってもらっているところへ、キルミンズを発見したビューティバットから第2の予告状が届く、という怪盗さまさまな展開へ。
まあカノンが勝手に敵対心を燃やしお騒がせしようってんだから舞台のお膳立てをするのは筋なのかもしれないけれど、それにしたって手のかかる探偵団だなあ笑 しかも盗まれる予定のものに対しての思い入れもほとんどないから、探偵団側ですらいっさい緊迫した様子なし。どこまでもゆるくほのぼの。きりんの「アカシヤ食いてえ」にはかなり笑った。
よる9じ。ようやく始まったビューティ・バットによる怪盗劇。相変わらず見せ場のコメディのテンポのよさ、動きのよさ、密度の濃さは、無益無外な内容とは比にならないくらい充実していますね。ぽち姉のフリスビーキャッチに始まり、キリンの登場、脇でのリムタマのコメディ。そしてリコの第2形態サーバルへの変身、とカノンの小気味いい動きを中心に移り変わる怪盗劇には魅せられました。ただ人目を忍ぶ任務が多いからか夜の活躍が多いキルミンズ。せっかくのカラフルな衣装が夜仕様ではちょっと勿体ない感じがしますね。そんな僅かな物足りなさもあってか、けいこりんが電気を付けた後のメルヘンなセンター内はすごく色彩豊かでした。またBGMが素晴らしい! キルミンフォーゼBGMからジャズ調BGMのわくわくさせる盛り上がりは、キャラの動きとかなり噛み合っててまさに見せ場といった感じ。カノン側の桐野の動物的本能の猛進に「ぎぇ!」と巻き込まれ撤退を余儀なくされたオチも面白く、やっぱり巧く作ってくるなあという印象。
今回の作戦には失敗したカノンも、リコのサーバル化を目の当たりにし対抗心に更なる火がついた模様。新たな情報を手に入れたという点でみればカノンはむしろ勝者ですね。一方情報戦に関しては後れをとっているキルミンズは「ちょっと落ち着こうよ」みたいな雰囲気。リコ以外にも第2形態が用意されているのかは気になるところです。どうもあのリコの頭の王冠が気になりますね。
今回スタフは脚本は土屋氏、コンテ佐山氏、演出は原博氏、大川原保豪氏+1、作画はJMスタッフでした。

あにゃまる探偵キルミンずぅOP&ED主題歌「Poo/Chuai Mad Noi」
- アーティスト: Neko Jump,ゲーッシリラック・ニッタヤスット,あさのまさひこ,ラウィ・ガンサナーラック
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2009/12/23
- メディア: CD